「2020年に走り始めて2021年に決めた」昌平・小見洋太の斬新PKが世界中で話題!「ポグバはメモを取った」との声も

2021年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

今大会2本蹴り、2回とも成功

唯一無二のPKスタイルが話題となっている昌平のエースストライカー小見。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 圧倒的な強さで3年連続の決勝進出を果たした青森山田と、全て1点差以内の接戦をモノにしてきた山梨学院という2チームが勝ち上がり、いよいよ11日にファイナルを迎える第99回全国高校サッカー選手権。そんななか、惜しくも準々決勝で山梨学院に敗れ、涙をのんだ昌平のFW小見洋太(3年)が見せた、斬新なPKが海を越え注目を集めている。

 それが今大会で初めて見られたのは、12月31日の1回戦、高川学園戦だ。0-2から土壇場で2点を奪い、なんとかPK戦へ持ち込んだこの試合で、J2アルビレックス新潟への加入も内定しているエースは最初のキッカーとして登場。

 すると彼は少し長めの助走をとり、なんとも小刻みなステップを開始。たっぷりと時間をかけ少しずつボールへ近付いていき、ようやくボールを蹴ったのはステップを始めてから10秒以上経過してからだった。その結果、相手への焦らし効果もあったのか、コースこそ完全に読まれたものの、若干出遅れたGKの手の上を行き、鮮やかにゴールネットを揺らしている。

 さらに小見は、2回戦でもこの秘技を披露。前半20分に得たPKでペナルティスポットに立つと、やはり例のごとく独特な間合いからシュートを放った。ここでもコースを読まれながらも、きっちりとゴールを奪っている。
 
 インパクト抜群の"ルーティーン"は瞬く間に話題となり、ついには日本を超え、世界中に拡散。米スポーツチャンネル『ESPN』が「日本の高校の試合での見事なペナルティキック」と伝えれば、英ラジオ局『talkSPORT』は「今まで見たなかで最もクレイジーなペナルティラン」、スペイン紙『as』も、「GKが嫌がるであろう狂ったようなペナルティの蹴り方で、日本のコミがSNS上でセンセーションを巻き起こした」と驚きを持って伝えている。

 これには当然、世界中のファンも反応。次のようなユーモア溢れるコメントが賑わいを見せている。

「何年かかるんだ」
「2020年に走り始めて2021年に決めた」
「GKに催眠術をかけていたのか?」
「賢いね」
「これは許可されるべきではない。キーパーがボールを蹴る前に寝てしまう」

 また、以前フランス代表のポール・ポグバが似たような蹴り方をし、外していることから「ポグバはこの若者からのいくつかのヒントが必要だ!」「ポグバはメモを取った」といった声も少なくなかった。

 小見本人は強い自信を持っているこの唯一無二のPK。新たに挑戦するJリーグの舞台でも、それは見ることができるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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