「ふざけるな、これはダービーだ」4回連続で準決勝敗退のマンUに、OBベルバトフが喝!「勝つために何でもしろ」

2021年01月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「偶然というには多すぎる」と苦言

チームの悪循環を断ち切るべきだと訴えたベルバトフ。(C)Getty Images

 昨シーズン、マンチェスター・ユナイテッドはヨーロッパリーグ、FAカップ、リーグ・カップの3大会で準決勝まで勝ち進みながら、トロフィーを獲得できなかった。

 そして今季も、戴冠への道は険しい。現地時間1月6日に行なわれたリーグ・カップ準決勝で、ユナイテッドはライバルのマンチェスター・シティに0-2で敗れた。4回連続のセミファイナル敗退となる。

 OBのディミタール・ベルバトフは『Betfair』のコラムで、「ユナイテッドは良いパフォーマンスだったが、足りなかった」と落胆を表した。

「ユナイテッドはそれまでの数試合ほどのパフォーマンスレベルではなかった。シティはこういう試合での戦い方を知っている」

 元ブルガリア代表ストライカーは「これでユナイテッドは4回連続の準決勝敗退だ。これは悪い習慣であり、断ち切らないといけない」と、タイトルを獲得する必要があると指摘した。

「4回連続は、偶然というには多すぎる。決勝進出へのステップが必要なときに、重圧や期待の大きさが選手たちに影響することもある。ただ、こういった大事な試合でのことを評価し、修正する必要があるだろう。トロフィー獲得は正しい方向への大きな一歩だ。残念ながら、ユナイテッドはまたそれを逃してしまった」
 ベルバトフは「大事な試合のダービーでは、流れや調子は関係なかったりする」と続けた。

「自分がいかに望み、選手がいかに賢く、狡猾になるかだ。必要なら汚いトリックも辞さず、勝つために何でもするんだ。こういう重要な試合で、ユナイテッドからそれがあまり見えないんだ」

 昨年12月のプレミアリーグでのシティ戦後、ユナイテッドOBのロイ・キーンは、両チームの選手たちが試合後に抱き合ったことに苦言を呈した。ベルバトフも「彼はショックを受けたと言っていたが、わたしも賛成だ」と同意している。

「ふざけるな。これはダービーだ。勝つんだ。彼らにはチーム内で汚れ役となる人が欠けている。ユナイテッドはたまにいい人すぎる」

 ただ、リーグ・カップでの敗退はすでに過去のことだ。ベルバトフは「この敗北から切り替えることが必要だ。もう終わったこと。そこから教訓を得て、次の試合に集中し、ベストを尽くさなければいけない」とも話した。

「これらの望まない記録を考えすぎたら、もっともっと影響してしまうだろう」

 安定すればユナイテッドにタイトルを手にする力はあると信じるベルバトフ。OBの訴えは、若き後輩たちに届くだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】OBロイ・キーンもブチ切れ! ユナイテッドvsシティ戦後に物議を醸した、"和やかな"ハグシーンはこちら
 

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