「恥ではない」「全力は尽くした」ユーベに敗戦のミランだが、欠場者続出もありファンは励まし!

2021年01月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

6人の主力/レギュラークラスを欠いて…。

台所事情が苦しかったミランは、本来右SBのカラブリア(2番)がセントラルMFで起用された。(C)Getty Images

 セリエA首位のミランは、現地時間1月6日のユベントス戦(16節)に1-3で敗戦。今シーズンのセリエA初黒星で、昨シーズンから続いていた無敗記録も27試合でストップした。
 
 とはいえ、情状酌量の余地が大きな敗戦でもあった。そもそもタレント力という意味ではユベントスのほうが明らかに上なうえ、さらにミランは主力/レギュラークラスを6人も欠いていたのだ。
 
 ズラタン・イブラヒモビッチ、イスマエル・べナセル、アレクシス・サーレマーケルスが怪我、サンドロ・トナーリが出場停止、アンテ・レビッチとラデ・クルニッチがコロナ陽性で欠場。本来右SBのダビデ・カラブリアをセントラルMF、セリエAではここまで先発ゼロだったイェンス・ペッテル・ハウゲを左ウイングでスタメン起用せざるをえないほど苦しい台所事情だった。
 
 ユベントスもアルバロ・モラタ、ファン・クアドラード、アレックス・サンドロが欠場していたとはいえ、ミランほどの戦力ダメージはなかった。実際、試合の大半はユベントスが支配していた。
 
 さらに、交代選手の顔触れを見ても違いは明らか。ユベントスがウェストン・マッケニー、デヤン・クルセフスキ、アルトゥール、メリフ・デミラル、フェデリコ・ベルナルデスキと全員がA代表クラスだった一方、ミランはアンドレア・コンティ、ピエール・カルル、ブラヒム・ディアス、ダニエル・マルディーニ、ロレンツォ・コロンボと大半がA代表未経験の実績に乏しい若手だった。
 
 前半は1―1と同点で折り返しただけに、ミランは健闘したと言ってもいいだろう。ステーファノ・ピオーリ監督も試合後の会見でこう語った。
 
「今夜は大きな困難の中で、強力なチームに立ち向かった。2失点目が残念ながら決定的だった。もちろん悔いはある。しかし、落ち込む必要はない。できることを最大限に近いくらい出せたと思う。今日の試合をしっかりと評価し、次に繋げたい」
 
 さらに、ミランの公式ツイッターにも、ファンから励ましのコメントが相次いだ。
 
「さすがに欠場者が多すぎた。その中で悪くなかった。まだ先は長い」
「言い訳はしない。でも、よくやった」
「選手たちを誇りに思う」
「ズラタンがいればまた違っただろう」
「10か月ぶりの敗戦は悔しい。次は勝とう」
「なにも恥ずべきことはない。全力は尽くした」
「顔を上げて、次の戦いに挑もう」
「次のユベントス戦はベストメンバーで臨んで、リベンジしよう」
「カラブリアはセントラルMFで頑張った。ゴールも素晴らしかった」
 
 2位インテルが同日にサンプドリアに1―2で敗れたため、セリエA首位の座は守っているミラン。続く1月9日のトリノ戦で、再び勝利を収められるか。注目が集まる。

【動画】ミラン対ユベントスのハイライトはこちら!
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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