監督の直接指導から生まれた
後半40分に逆転弾を決めた林(11番)。試合終了のホイッスルを聴いた瞬間、ガッツポーズも生まれた。 写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)
[高校選手権2回戦]藤枝明誠3-2新田/1月2日(土)/浦和駒場
ともに今大会の初戦となったカードで、2点を先取したのは新田だった。8分に玉井斗和(3年)がロングループシュート、20分に岡田樹(3年)が追加点を叩き込んで、愛媛代表が一気に勢いに乗るかと思われた。
しかし26分、CBの一角である白石慶次郎(3年)が、エリア手前で藤枝明誠の11番、MF小林洸(3年)の決定機を阻止したプレーで一発退場に。ここから流れが変わった。
一気に攻撃のギアを挙げた静岡代表は、前半アディショナルタイムに横山良唯(3年)のゴールで1点差に詰めて折り返すと、後半は終始ペースを握り続ける。
しかし、初戦の緊張感からか、焦ってボールを前に運び、なかなかフィニッシュまでつなげることができない。ゴールに迫るもネットを揺らせない展開が続くなか、待望の同点ゴールが決まったのは後半28分。DFからひとつポジションを上げた増田七翔(2年)が頭で押し込んだ。
その後、粘る新田を相手に勝ち越し点を奪えないまま、2-2で迎えた終了間際、勝負を決めたのは、試合の流れを呼び込んだ背番号11だった。
ともに今大会の初戦となったカードで、2点を先取したのは新田だった。8分に玉井斗和(3年)がロングループシュート、20分に岡田樹(3年)が追加点を叩き込んで、愛媛代表が一気に勢いに乗るかと思われた。
しかし26分、CBの一角である白石慶次郎(3年)が、エリア手前で藤枝明誠の11番、MF小林洸(3年)の決定機を阻止したプレーで一発退場に。ここから流れが変わった。
一気に攻撃のギアを挙げた静岡代表は、前半アディショナルタイムに横山良唯(3年)のゴールで1点差に詰めて折り返すと、後半は終始ペースを握り続ける。
しかし、初戦の緊張感からか、焦ってボールを前に運び、なかなかフィニッシュまでつなげることができない。ゴールに迫るもネットを揺らせない展開が続くなか、待望の同点ゴールが決まったのは後半28分。DFからひとつポジションを上げた増田七翔(2年)が頭で押し込んだ。
その後、粘る新田を相手に勝ち越し点を奪えないまま、2-2で迎えた終了間際、勝負を決めたのは、試合の流れを呼び込んだ背番号11だった。
CKからこぼれたボールを新田の守備陣がはじき返すが、再びこぼれたボールの先にいた小林がダイレクトで右足のアウトサイドで蹴り込み、藤枝明誠が逆転に成功する。
県大会ではノーゴールに終わっていたという小林は、「ラッキーゴール」と決勝弾を振り返ったが、「県大会でチームに迷惑をかけていたので、こういう貢献ができてよかった」と胸を撫で下ろした様子だった。
松本安司監督からは「お前はシュートを打つ時に力が入り過ぎている」と助言があり、大会前に直接シュートの指導を受けたという。「蹴り方や軸足の置き方、蹴る位置などを教えてもらい、力を抜くシュートも何本もやった。おかげで、今日は楽しく落ち着いて、力を抜いた状態で打てたのかなと思う」と振り返った。
松本監督も、試合前に「今日はお前が決める気がする」と声をかけていたという。苦しみながらも2回戦を突破したサッカー王国・静岡代表は、3回戦で2戦連続ウノゼロで勝ち上がった山梨学院と対戦する。
取材・文●熊介子(サッカーダイジェストWeb編集部)
県大会ではノーゴールに終わっていたという小林は、「ラッキーゴール」と決勝弾を振り返ったが、「県大会でチームに迷惑をかけていたので、こういう貢献ができてよかった」と胸を撫で下ろした様子だった。
松本安司監督からは「お前はシュートを打つ時に力が入り過ぎている」と助言があり、大会前に直接シュートの指導を受けたという。「蹴り方や軸足の置き方、蹴る位置などを教えてもらい、力を抜くシュートも何本もやった。おかげで、今日は楽しく落ち着いて、力を抜いた状態で打てたのかなと思う」と振り返った。
松本監督も、試合前に「今日はお前が決める気がする」と声をかけていたという。苦しみながらも2回戦を突破したサッカー王国・静岡代表は、3回戦で2戦連続ウノゼロで勝ち上がった山梨学院と対戦する。
取材・文●熊介子(サッカーダイジェストWeb編集部)