神村学園の“怪物1年生”福田師王が衝撃の劇的決勝弾!「得点王を狙う」と宣言した俊英FWの圧倒的な武器とは?【選手権】

2021年01月02日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「自分が決めてやるという気持ちだった」

79分に劇的な決勝点を叩き出した福田。写真:滝川敏之

[高校選手権2回戦]神村学園1-0近江/1月2日(土)/ニッパツ三ツ沢

 今大会注目のルーキーが大仕事をやってのけた。

 近江との2回戦、神村学園は押し込まれる展開が続き、なかなかチャンスを作り出せない。

 耐え凌いで迎えた後半39分、このままスコアレスでPK戦に突入するかに思われたが、この男が勝負を決める。1年生FWの福田師王だ。

 左サイドから小林力斗(3年)が挙げたクロスに滞空時間の長いヘッドで合わせ、劇的な決勝点となるゴールを奪ってみせた。

 試合後、ピッチにうずくまって喜びを表現した怪物ルーキーは、「前半から苦しい展開でしたが、最後に決められて良かった。自分が決めてやるという気持ちだった」と試合後に明かした。

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 MF大迫塁との1年生コンビが注目を集めるなか、選手権出場を決めた後、昨年の12月10~13日日にはU-16代表のトレーニングキャンプに参加。流通経済大とのトレーニングマッチでは2点を奪い、「大学生からゴールできたのは自信になった」という。

 だが、初戦の前橋商(2-1)との一戦でもネットを揺らせず、この試合も含めて159分間は不発。「マークが厳しい」と感じていた。

 とりわけこの近江戦では、大迫や永吉飛翔(3年)からのパスを分断され、「福田までなかなかボールが渡らなかった」(有村圭一郎監督)ため、シュート1本に抑え込まれていた。

 ただ、「一番の武器」と語るヘッドで、わずかなチャンスでモノにするあたり、末恐ろしい16歳である。

「一日でも長く3年生とサッカーがしたい」と語ったスーパールーキーは、「得点王を狙いたい」と高らかに宣言した。176センチとは思えない打点の圧倒的なヘッドは、この先も対戦相手の脅威となるだろう。

 3日に開催される3回戦の相手は、前回大会の2回戦で0―1と敗れている富山一。その時ははまだ中学生だった福田のゴールで、因縁の相手からリベンジを達成できるか。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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