「ここ中国とは大違いだ」広州恒大の指揮官カンナバーロが母国イタリアのコロナ対策に苦言!「何も分かっていない」

2021年01月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「中国でのわたしの状況は簡単ではない」

欧州クラブからのオファーを明らかにしたカンナバーロ。(C)Getty Images

 人類は、2021年が希望の年となることを願っている。だが、少なくともまだ当面は、新型コロナウイルスとの闘いが続く。

 イタリアでは12月に入って外出制限などを一時期緩めたが、クリスマスイブから再びロックダウンに突入した。ただ、一定の条件で家族らが一緒に過ごせるようにするなどの措置を講じている。

 新型コロナが最初に発生した中国の広州恒大で指揮を執るファビオ・カンナバーロは、母国の対策に疑念を抱いているようだ。イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、インスタグラムのストーリーで、カンナバーロは「ここ中国は本当の隔離だ」と話した。

「一方、イタリアでは、自主隔離とか、クリスマスや元日で人々が出回る。何も分かっていない」

 ただ、長年にわたって中国のクラブや代表チームを率いてきたカンナバーロは、ヨーロッパを拠点にしたいと望んでいる。元イタリア代表主将は「中国でうまくやっているが、ここでのわたしの状況は簡単ではない」とも述べた。

「わたしの目標は、ヨーロッパに戻ることだ。まだいつになるかも、どこになるかも、どのように戻るかも分からないけどね。この数年で、多くのリクエストを受け取った。でも、いつも取っておくことにしてきたんだ」

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 カンナバーロは笑顔で「自分の未来はヨーロッパにあると分かっている」と話した。

「自分が何か理解しているのかを見てみたいしね」

 2011年引退してから、もう少しでまる10年が経つ。その間、ずっとアジアを拠点に指導してきたカンナバーロが、母国イタリアをはじめとする欧州のサッカー大国に戻ってくる日は訪れるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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