「44歳の私より遅かった」ボタフォゴ退団の本田圭佑を元ブラジル代表MFがバッサリ! 同僚やOBなどからも厳しい声「俺たちをだました」【現地発】

2021年01月01日 リカルド・セティオン

「皆が奴に言いたかったことを言ってくれて…」

ボタフォゴを退団した本田に辛辣な言葉が浴びせられている。(C) Getty Images

 ボタフォゴのGK、ジエゴ・カバリエリはリバプール、チェゼーナ、クリスタル・パレスでもプレーし、ブラジル代表経験もある。

 その守護神がインスタグラムのストーリーに、こんな投稿をした。日本語(と思っている)文字が書かれたキャップを被る自らのアップ、手でバツを作ったスタンプ、そしてバックにはこんな歌詞の歌が流れる。

「逃げるのは簡単だ
でも俺は逃げない
俺は誰も裏切らない
俺自身も
俺の周りの奴も」

 明らかにボタフォゴから逃げていくある選手、そう本田圭佑に当てられたものである。

 カバリエリはもともと第2GKだったが、正GKのガッティート・フェルナンデスが怪我をしたため、レギュラーとしてA残留のために戦っている。1週間前に、2021年の12月までボタフォゴとの契約を延長した38歳の守護神の投稿はすぐにSNS上で拡散され、多くの人が反応した。

「まさにその通りだ! カバリエリに拍手」
「皆が奴に言いたかったことを言ってくれてありがとう」

 カバリエリの投稿は、チームメイトたちがロッカールームで話していることをそのまま反映しているのではないだろうか。本田は俺たちのことなんてこれっぽっちも考えてやいなかった、チームを大切に思っていなかった、と。

【画像】本田圭佑を批判? 謎の日本語キャップをかぶったボタフォゴGKの投稿はこちら
 次の日曜日までに、本田はポルトガルに飛んでポルティモネンセと契約を交わす予定だ。フィジカルチェックで問題がなければ、このポルトガルのクラブが1月の移籍市場で狙っている3人のうちの最初の獲得選手となるはずだ。契約は6月までの半年で、もう1シーズン延長のオプション付きになる予定だ。

 ちなみに2人目は柏レイソルのGK中村航輔、あと一人は35歳のアルゼンチン人アタッカー、エルナン・バルコスだ。今はイタリアのセリエD(4部)のメッシーナでプレーしている。25歳の中村の獲得は納得できるが、あとの二人に関してはどちらもキャリアの終わりを迎えている。かなり奇妙な補強だ。

 奇妙といえば、怪我をして出場できない状態の本田が、3日にポルトガルに行ってメディカルチェックをするというのもまた不思議な話だ。

 巷では、本当は怪我をしていなかったのではないか、少なくとも1か月も離脱するほどの故障ではなかったのではないか、すべてはボタフォゴから逃げ出すための方便ではないのか、という声まで挙がるようになった。

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