バルサ、パリSGも全力参戦!eスポーツでビッグクラブが存在感を発揮!サッカーゲーム以外でも…

2020年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

海外サッカークラブのeスポーツ参入事情

『FIFA』や『ウイニングイレブン』で定期的に世界大会が開かれるようになった現在、eスポーツチームを抱えるサッカークラブは増え続けている。

 近年、さまざまな対戦ゲームがeスポーツという括りで扱われるようになり、競技シーンが整備されてきたことで、本物のプロサッカークラブがeスポーツのプロチームを発足させるケースが増加している。しかも一過性のブームではなく、長期スパンで運営する動きを見せるケースも増えてきた。本記事では国内、海外でeスポーツクラブを運営しているクラブと、現在開催中や2021年に開催予定のサッカークラブが関わるeスポーツイベントを紹介したい。

 サッカークラブがeスポーツプレイヤーとプロ契約を交わす、eスポーツチームを立ち上げるといったニュースが頻繁に聞こえてくるようになったのは、2015年から。この年にドイツ・ブンデスリーガのヴォルフスブルクが、『FIFA』シリーズのプレイヤー、Benedict  Saltzer選手、Daniel Fink選手とプロ契約を交わしたのが話題になった。このヴォルフスブルクのような、"サッカークラブがサッカーゲームのプレイヤーと契約する"という流れはヨーロッパのビッククラブを中心に広がりを見せ、2020年現在もバイエルン・ミュンヘン、ウェストハム、マンチェスター・シティ、スポルティングといった、海外サッカー観戦が趣味な人であれば聞き馴染みのあるクラブが『FIFA』シリーズや『ウイイレ』シリーズのプロチームを所有している。

 サッカーゲーム以外のタイトルで戦うeスポーツプレイヤーとプロ契約を結ぶクラブも、2015年を契機に増加。こちらのパイオニア的存在は、トルコの名門クラブ、ベジクタシュ。2015年に世界でもっとも競技人口が多いチーム対戦ゲーム『League of Legends』(以下『LoL』)部門を起ち上げると、チームFPS『Counter-Strike:Global Offensive』の女子チーム(現在は解散)や、バトルロイヤルゲゲーム『PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS』、そして『FIFA』シリーズと、サッカーゲームにも参戦を果たしている。

 ベジクタシュのような"多角経営"タイプで近年存在感を発揮しているのが、バルセロナやシャルケ、パリ・サンジェルマンといった、各国を代表するビッククラブ。バルセロナ、シャルケはサッカーゲーム部門(『ウイニングイレブン』シリーズ)以上に他ジャンルで結果を残しているのが特徴で、前者はクルマによるアクションサッカーゲーム『ロケットリーグ』、後者は『LoL』の強豪チームを擁している。パリ・サンジェルマンは『FIFA』シリーズに『ロケットリーグ』、『LoL』、スマホのチームバトルアクション『Brawl Stars』などに手広く参戦。選手だけでなくスタッフにCEOならぬCGO(チーム・ゲーミング・オフィサー)を置くなど、eスポーツの世界でもスケール感の大きいプロジェクトに取り組んでいるのが印象的だ。

次ページJ1、J2のクラブにも広がりつつあるeスポーツチーム

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