7か月後の東京五輪メンバー18人を大予想! 攻撃的MFは久保、堂安、三笘が当確か。残る一枠には…

2020年12月27日 元川悦子

欧州遠征と国内合宿を踏まえて評価。1年間で最も勢力図が変わったポジションは…

多彩な人材が揃う東京五輪世代。写真は左上から時計回りに、上田、三笘、久保、波多野、冨安、郷家。写真:サッカーダイジェスト

 日本サッカー協会の反町康治技術委員長が「とんでもないクリスマスプレゼント」と苦渋の表情を浮かべた通り、新型コロナウイルス再拡大により、2021年のU-20・17両ワールドカップ(W杯)中止という予期せぬ通達がFIFAから届いた。7か月後の東京五輪の方も暗雲立ち込める状態だが、22~26日に千葉・幕張で行われたU-23日本代表合宿は無事に全日程を消化。2020年の代表活動をなんとか終えることができた。

 最終日の関東学生選抜との練習試合は45・45・30分の変則的な形式で行なわれ、1本目は0-0、2本目は一美和成(横浜FC)と橋岡大樹(浦和)のゴールで2-0、3本目は郷家友太(神戸)と瀬古歩夢(C大阪)のゴールで2-0と勝利した。

「個々の特徴は存分に見させてもらった」と横内昭展コーチに指揮を任せた森保一監督は前向きに語ったが、反面で「10・11月のA代表の欧州遠征に参加したメンバーの方が自分から話しかけてくることは多かった」ともコメント。意識や自覚を含めた総合力で欧州組が優位であることを暗に認めた。

 その評価を踏まえながら、少し気が早いが、本大会代表メンバー18人を予想してみたい。

【GK】大迫敬介、波多野豪
 まずGKだが、1年間で最も勢力図が変わったポジションのひとつと言っていい。2019年末時点では大迫敬介(広島)と小島亨介(新潟)がリードしていたが、今回の国内組合宿に参戦した波多野豪(FC東京)と沖悠哉(鹿島)がコーチング力や統率力、守備組織を動かす力を披露。一気に序列を変えつつある。欧州組DF陣との連係を考えると大迫は残さなければいけないだろうが、2人のうち1人が残り1枠に滑り込みそうだ。となると大迫とはタイプの異なる波多野が有利。「海外のGKを見ると身体の大きい選手が多い。クロスボールやハイボールでは競り負けちゃいけない」と世界基準を念頭に置いて強化してきたこと198㎝の大型GKが大舞台に近づきそうだ。

【DF(センターバック)】冨安健洋、板倉滉、★吉田麻也
 DF陣はA代表主力の冨安健洋(ボローニャ)と板倉滉(フローニンヘン)が当確。もう1枚はオーバーエージの吉田麻也(サンプドリア)が必要ではないか。今回の合宿では瀬古や渡辺剛(FC東京)らが奮闘していたが、やはり自己判断力や発信力、統率力といった部分を踏まえると吉田には及ばない。本気で金メダルを取りに行こうと思うなら、A代表主将で2012年ロンドン五輪4位の経験者はいた方がいいと言える。
 

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