「我々には時間がないんだ!」選手を一喝したU-23代表コーチの想い「少し集中力が欠けていて…」

2020年12月26日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

なぜ4バックだったのか?

森保監督(左)を右腕として支えるのが横内コーチ(右)だ。写真:滝川敏之

 12月22日から5日間に渡って行なわれた、東京五輪に向けたU-23日本代表候補のトレーニングキャンプは、最終日となった26日に関東大学選抜との練習試合(45分、45分、30分の3本)を実施。4-0の勝利で締め、全日程を終えた。

 試合後、今回のトレーニングを指揮した横内昭展コーチがオンラインでの取材に応じた。来年の3月や6月の活動では、兼任の森保一監督はA代表を優先するため、強化試合などで指揮を執る予定の"右腕"は、これまで主体だった3バックではなく、キャンプを通じて4バックに取り組んだことについて、「これまであまりやる機会がなかったので、この期間に試すにした」と意図を説明。「ただ、3でも4でもコンセプトは変わらない」と強調した。

 この日の練習試合では、とりわけ最初に出た11人はいい形を作り出せなかった。横内コーチは、「大学選抜の選手が一生懸命やってくれたので、なかなかうまくいかなかった」としながらも、「選手たちはトライしてくれた」とその姿勢を評価した。
 
 2日目のトレーニングで「我々には時間がないんだ!」と喝を入れたことについては、次のようにコメントした。

「少し集中力が欠け、精度が落ちていたところが見られた。一つひとつのセッションがすごく貴重で、とにかく時間を無駄にしたくないという想いで選手たちに訴えた。その後は選手たちが集中してやってくれた」

 東京五輪本番までまさに時間がないなかで、今回の24人の参加メンバー(うち広島のDF東俊希が怪我で途中離脱)のうち、何人が3月の活動に生き残れるだろうか。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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