「スペイン人の中では普通」内田篤人氏がラ・リーガで日本人が苦戦する理由に独自見解!「あの家長さんが…」

2020年12月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「スペインで活躍するって難しい」と語った理由は?

久保建英(右)らが在籍しているスペインでの日本人選手に対する見解を内田篤人氏が語った。 (C)DAZN/Suguru Saito、(C) Getty Images

 欧州サッカーの最高峰を知る男の貴重な提言だ。

 DAZNでは、今年現役を引退した内田篤人氏の初の冠番組『Atsuto Uchida's FOOTBALL TIME』を10月1日から配信している。ヨーロッパで活躍する日本人選手や森保ジャパン、Jリーグまで広く取り扱っている同番組。第11回目の放送では、スペインで日本人が苦戦する理由に切り込んだ。

 昨今、スペインには、数多くの日本人が挑戦するようになった。今シーズンもラ・リーガ(1部)に、久保建英(ビジャレアル)、乾貴士と武藤嘉紀(ともにエイバル)、そして岡崎慎司(ウエスカ)が、セグンダ(2部)に柴崎岳(レガネス)が所属している。

 しかし、いずれも周囲を驚かせるだけの結果は残せていない。レアル・マドリーからビジャレアルにレンタルされ、飛躍が期待された久保も満足に出場機会を得られずに苦戦していると言わざるを得ない。

 そんなスペイン・サッカー界における日本人選手の苦戦について内田氏は、「スペインで活躍するって難しいですよ」と独自の見解を語った。
 
「日本人って巧いほうだと思います。でも、スペイン人のなかに入ったら普通だと思うんです。だったら、スペイン人のほうを使っちゃえよと思うじゃないですか。バチバチいく、あまり巧くないリーグに巧い選手が入ったら、『おぉ巧いな』って思うけど、スペインの中に入って、巧いなら『別に普通じゃん』って思っちゃうから、スペインで活躍するのはすごく難しい」

 さらに2011年の1月から約1年間、マジョルカに在籍していた家長昭博(現川崎フロンターレ)から「俺、一番チームでポゼッションが出来ないんだよ」と聞かされていたというエピソードを口にした内田氏は、こうも続けた。

「あの家長さんがですよ。やっぱりそのぐらいにスペインのサッカーの独特な感じはある。巧い選手って粗削りな国とかに行くと目立つけど、スペインに行くと『まぁそのくらいね』って思われちゃう。自分が武器だと思っていたものがね。そこが難しい」

 シャルケに所属した10-11シーズンにチャンピオンズ・リーグのベスト4進出を経験した内田氏。酸いも甘いもかみ分けた名手の言葉には説得力が溢れていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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