「間違っていた…」サラーは不幸せではない!? リバプール地元紙が退団騒動の原因が“誤訳”と分析

2020年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

元エジプト代表の発言がきっかけで…

リバプールでエースとして君臨しているサラーの去就が巷で話題となった。 (C) Getty Images

"王"は本当にリバプールへ不満を抱いているのだろうか。17年夏の入団以来、リバプールの絶対的なエースとして君臨してきたモハメド・サラーだ。

 過去3年のゴール数は32(17-18)、22(18-19)、19(19-20)と減少しているものの、大一番で決定力の高さを示してきたサラー。今シーズンは13試合で13ゴールとコンスタントに得点を量産しており、12月22日現在でプレミアリーグの得点ランキングのトップに位置している。

 今まさに円熟期を迎えている28歳のエジプト代表FWに関して、気になる情報が飛び交っている。発信者となったのは、母国の先達モハメド・アブトレイカ氏だ。カタールのネットワーク放送局『BeIN Sports』の取材で、「サラーでリバプールに不満を抱いている」と明言したという。

「私は彼がリバプールで不幸せではないことを知っている。サラーはその理由についても教えてくれたよ。でも、その詳細は秘密で、公にすることはできない。ただ、その理由の一つにミッティラン戦でキャプテンを務められなかったことがある」

 さらに「もし、サラーがレアル・マドリーやバルセロナでプレーしていて、リバプールで示しているのと同じプレーを見せていたら、バロンドールも勝ち得た」と指摘した"エジプトのジダン"は、こうも続けてようだ。

「だからこそ、サラーにレアル・マドリーやバルセロナに関する質問が及ぶのは、普通のことだ。私が思うにリバプールもサラーを経済的な理由で売却することを検討しているだろう」
 
 この"レジェンド"の発言に、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』が即座に反応。『BeIN Sports』での取材内容を精査し、アブトレイカ氏のコメントの一部が英国メディアに「おそらく翻訳の段階で何かが間違っていた」と分析。同氏のコメントを掲載した。

「彼はミッティラン戦でキャプテンになりたいと意思表明をしたみたいだが、監督の決定を尊重していた。キャリアにおいてキャプテンになった経歴が残るのは素晴らしいことだ。それもアラブ人がリバプールのようなクラブでキャプテンになれるならなおさらだよ。

 彼が不満を感じる証拠はあるが、それはリバプールを出ていきたいと考えているものではない。私も彼にはあのクラブに留まってほしいし、何よりスターとして、快適な場所にいて欲しいと思っている」

 地元紙『Liverpool Echo』の指摘が確かならば、リバプールと23年6月までの契約を結んでいるサラーが、即座にアンフィールドを去る可能性は限りなく低そうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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