在宅ワークを彩るスポーツメモラビリア。その経年劣化を防ぐ3つの注意点とは――

2020年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

飾る上で配慮すべき3大リスクとは

部屋を彩るスポーツメモラビリアを末永く楽しむためにも、「紫外線」「空気」「高温多湿」から守ってくれる額装は欠かせないアイテムだ。

 コロナ禍で在宅ワークが増え、快適なワークスペースを求めて模様替えに勤しむ人が増えている。そんな中、現地観戦が制約されるスポーツファンは、お気に入りの選手の直筆サイン入りユニフォームなどを飾り、書斎づくりを楽しんでいるという。アフターコロナに居心地のよい仕事場を求めて、ユニフォームの経年劣化を抑える方法を探った。
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「サイン入りユニフォームをそのままハンガーで壁に掛けていると、変色や劣化を進めてしまう」と語るのは、サッカーメモラビリア専門ブランド「ザ・ダグアウト」の代表取締役、伊藤大也氏。ディスプレイする際に注意すべきポイントを聞いた。
1.紫外線
多くのユニフォームに使用されるポリエステルは、特殊な染料を用い摂氏130℃以上の高温高圧で染色されるため、色褪せしづらい構造を持つという。しかし、それでも紫外線にさらされると、構造の一部が分解され、変色する場合があるのだ。天然繊維に比べると影響は小さいが、強い日差しを浴びせ続けるのは望ましくないようだ。
2.空気
空気には強い酸化作用をもつオゾンや埃などが含まれており、それらも劣化を進める原因となる。近年、空気中の様々なガスが原因でインクの色褪せが起こることが科学的に証明され、耐熱性、耐水性、耐光性とともに、耐ガス性の試験を行なうメーカーが増えるほどだという。直筆サインへの影響はきわめて大きいのだ。
3.高温多湿
島国特有の高温多湿は、ラバー製の背番号やスポンサー名などが圧着されている場合、加水分解を生じさせやすいという。特に梅雨時は空気中の水分を吸収しすぎてしまい、化学物質と水が反応を起こすことで分解が始まり、べたつきや剥離の原因となるのだ。続く夏場の厳しい高温にさらされると、劣化はますます進行してしまう。
 

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