「中村憲剛は日本代表監督になります!」引退する川崎バンディエラの未来を先輩OBが大胆予測!「俺の予言は当たる」

2020年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最初に4対1のボール回しをしたとき、憲剛は下手くそでした」

中村とともに写真に納まる岡山氏(左)。鄭大世(下)も駆けつけた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 12月21日に等々力陸上競技場で川崎フロンターレのリーグ優勝報告会と中村憲剛の引退セレモニーが行なわれた。引退セレモニーでは、主役である中村の登場に先立ち、多くの関係者からのメッセージが寄せられたなか、中村とともに戦ったクラブOB 36名も駆け付けた。

 そんななか、OBを代表して挨拶したひとりが、現在VONDS市原FCの監督をしている岡山一成氏。のちにクラブのバンディエラとなっていく中村とは、2003年と04年の2シーズンにわたり、同じピッチで戦った先輩だ。
 岡山氏は中村がルーキーとして川崎に入団してきた当初を回顧して、次のように語った。
「最初に4対1のボール回しをしたとき、憲剛は下手くそでした。信じてもらえないかもしれないけど、憲剛は緊張して何もできなかった。俺は憲剛に『大丈夫か』って声をかけた。憲剛は『緊張してたんで』と言うけど、俺は『あ、この子は1年で終わるな』と思いました」

 あまりにも率直な第一印象を語った岡山氏だが、徐々にそうした見方は変わっていき、ついにはその凄みを知るようになったという。
「だけど、2週間でだんだんだんだんみんなの見る目が変わっていきました。最初は、『中村とか、ナカ』って呼んでいたんですけど、だんだんみんな『憲剛』って呼びだすようになった。それで俺、憲剛に言ったの。『お前、中村俊輔みたいだな』って。実は俺、俊輔と同期で、次の嘉人のルーキーの時も見てて、憲剛のルーキーの時も見てたけど、『あれ、これ日本代表行くわ』って思ったの」


 さらに岡山氏は中村のプレーがチーム内を活性化し、代表選手を生み出す原動力にもなったと語る。
「その時はJ2のフロンターレで、お客さんも全然入らない、本当に弱小のチームのなかで、なんか日本代表というのを感じれたの。本当にそのプレーを見て、憲剛のプレーを追いかけて、寺田周平くんとか、我那覇とか、箕輪さんとか、みんな代表になっていった。そしてチームがどんどん強くなっていった」

 そして、中村に対して次のような言葉で、本人に才能の大きさを伝え、さらには彼の近い将来についても大胆な予測をしている。
「俺、憲剛に言ったんだよ。『お前、絶対に代表になるよ』って。そしたら『そんなのならないですよ』って言う。じゃあ、俺が一番最初に日本代表になるって言った人って言っていいかと聞いたら、『いいですよ』というから、いまだに『岡さんが最初に言ってくれた』っていうんです。でね、俺、監督やって分かったことがあって、もう一つ予言する。それは『中村憲剛は、日本代表監督になります』。俺の予言は当たるんです。憲剛がフロンターレの監督になって、日本代表の監督になっていく夢をみんなで追いかけましょう」

 現在はJFLのVONDS市原の監督を務め、指導者として活躍する岡山氏。中村の代表入りを予言し、自らも指導者の難しさを知るだけに、「中村憲剛は日本代表監督になります」の言葉には実感がこもっていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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