「呆れ果てた」“ツバ吐き”行為で一発退場のフランス代表2世FWに、ボルシアMG史上最高額の罰金処分が決定

2020年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

本人は「意図的ではなかった」と釈明

相手DFへのツバ吐き行為がVARによって確認され、一発退場となったテュラム。 (C)Getty Images

 現地時間12月19日に行なわれたブンデスリーガ第13節のホッフェンハイム戦で、ボルシアMGのFWマルクス・テュラムは、78分に相手DFシュテファン・ポッシュと口論になった末、唾を吐きかけて一発退場となった。

 現在23歳のテュラムは、フランス代表で活躍した名DFリリアン・テュラムの息子だ。父と同じくレ・ブルーにも招集されている有望株だが、今回の行ないにはドイツ紙『Bild』が「今年最もあきれ果てた出来事だ!」と痛烈に批判するなど、風当たりが強まっている。

 テュラムは試合後に、自身のSNSを通じて「私の本質とは異なるうえ、絶対にあってはならないことだ。意図的ではなく、誤った方法で相手に反応してしまった。偶発的に怒ってしまった。皆に謝罪したい。そして、私は私が行なった行動の結果をすべて受け入れる」と真摯に反省した。

 また、ボルシアMGのスポーツディレクターを務めるマックス・エーベルはクラブの公式HPを通じて、給料1か月相当の罰金処分を発表。文書で「彼は意図的ではなかった」と説明している。
 
「マルクスと長く話し合いをするなか、彼は自らの行動を改めて謝罪した。彼と知り合って2年ほどになるが、経歴や家族のことも良く知っている。あの行為はそれを表わすものではなく、意図的に唾を吐いたのではないと言った。つい熱くなってフランス語で罵り、唾を吐いてしまった。彼自身はとても反省しており、我々は彼を信じたい」

 そして「罰金は社会的活動にあて、彼自身もその活動に参加すると申し出た」とも報告した。

「シュテファン・ポシュ、ホッフェンハイム、チームの人々、スタッフに向けて謝罪した。私からも改めて、ボルシアMGを代表して謝罪したい」

 テュラムはこの退場により、年明けのリーグ戦数試合で出場停止処分が下される見込みだ。『Bild』紙によれば罰金は、テュラムの推定年俸180万ユーロ(約2億2500万円)のうち、15万ユーロ(約1875万円)にあたると伝えており、これはクラブ史上最大の罰金額になるという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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