「まだたったの1ゴールだけど?」南野拓実のプレミア初ゴールに沸く母国に韓国メディアは冷ややかな視線

2020年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

52戦不敗神話については「スゴイ数字だ」

ようやくプレミアで初得点をマークした南野。ここからのラッシュに期待したい。(C)Getty Images

 日本のサッカーファンにとって、ついに待望の瞬間が訪れた。

【動画】南野拓実が鮮やかに決めた「プレミア初ゴール」をチェック!

 現地土曜日に行なわれたプレミアリーグ第14節、リバプール対クリスタル・パレス戦は、ホームチームの7-0圧勝に終わった。そのゴールラッシュの口火を切ったのが、スタメンに抜擢された日本代表FW南野拓実だ。開始3分、サディオ・マネの落としをエリア内で受けた南野は巧みなボールタッチでマーカーを外し、右足で豪快にゴールに蹴り込む。移籍決定からちょうど1年で生まれた、プレミアリーグにおける初ゴールである。

 英メディアや識者もこぞってこの一撃を称賛。他のチームメイトとともに7~8点の高採点をゲットし、ユルゲン・クロップ監督も「今日のタキはまさしくトップレベルのプレーをしてくれたし、素晴らしいフィニッシュも見せてくれた。もっと彼を使っていきたいと思っている」とコメントした。
 こうした一連の報道を受け、韓国のスポーツ専門サイト『Stn Sports』は過熱気味の報道に対して、懐疑的な見解を示した。「まだたったの1ゴールなのだが……日本のメディアが『ミナミノには明るい未来は待っている』と報じた」と銘打ち、次のように記事を展開している。

「ミナミノは相手ディフェンダーをトリッキーにかわして、冷静にゴールを決めた。この日は彼のリバプール入団が決まってからちょうど1年となる日。記念すべき初ゴールとなったが、これまでの1年間で彼は(プレミアで)1ゴールしか決めていないのだ。日本メディアは『モハメド・サラーの代役として先発を飾って素晴らしい出来を披露し、プレミアでの初ゴールも鋭いショットで決めた』と持ち上げ、BBCのコメンテイターが発した『ミナミノには明るい未来は待っている』という言葉を大々的に紹介している」

 やや冷ややかなトーンで伝えたのだ。ただ、南野への関心は高まっているようで、その翌日には「ミナミノがゴールを挙げたら52戦不敗」との見出しでふたたび取り上げた。そちらは好意的な内容で、「これはスゴイ数字だ」と称えている。

 そのほか、『スポーツソウル』や『中央日報』『Sportal Korea』など大半の韓国主要メディアで南野のプレミア初得点は紹介され、おおむねポジティブな見解とともに詳報されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】南野拓実が鮮やかに決めた「プレミア初ゴール」をチェック!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事