Jリーグが「最優秀育成クラブ賞」のノミネートを発表!トップチーム輩出数など今シーズンに最も優れていたのは?

2020年12月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

過去に2度受賞し、J2では断トツの育成実績を誇るヴェルディもノミネート

右から鳥栖・本田風智、神戸・小田裕太郎、横浜・松田詠太郎、C大阪・藤尾翔太、東京V・藤田譲瑠チマ。(C)SOCCER DIGEST

 12月19日のJ1リーグ、20日のJ2、J3リーグの最終節をもって今年のリーグ戦の全日程を終えるJリーグ。シーズン終了後に行なわれる年間表彰式「2020Jリーグアウォーズ」に向けて、17日に「最優秀育成クラブ賞」にノミネートされた5クラブを発表した。

 2018年にも同賞を受賞している横浜F・マリノスのほか、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、サガン鳥栖のJ1勢4チームと、過去に2度同賞に輝いているJ2の東京ヴェルディの計5クラブとなる。

 最優秀育成クラブ賞は、ノミネートクラブの中から2020シーズンに向けてアカデミーからトップチームへ輩出された選手数、その選手の公式戦出場実績、輩出したクラブの選手育成に対する考え方(フィロソフィー)や具体的なアカデミーの環境整備などを総合的に判断し選出される。
 
 参考記録として、「J1およびJ2クラブの2種(U-18)または3種(U-15)チームに所属経験があり、2020シーズンにトップチームと契約した選手の数」を見ていくと、C大阪が最多の8選手がトップ登録されている。U-23チームがJ3に参加している事情もあるが、そのうち5選手がC大阪に所属している。

 次いで多いのが横浜。7選手を輩出しているが、昨季のJ1王者でもある横浜のトップチームに"昇格"できたのは、津久井匠海、松田詠太郎の2選手のみだ。一方で3選手を輩出している鳥栖は全員がトップチームに所属。GKの板橋洋青を除いて、本田風智は26試合・3ゴール、大畑歩夢は13試合に出場するなど戦力として活躍している。神戸は小田裕太郎のみだが、リーグ戦18試合で1得点を記録しているほか、ACLでも2試合で先発を果たすなどチームへの貢献度は高い。

 また、東京VはJ2トップの5選手を輩出し、全て自チームに所属。ここまで藤田譲瑠チマの40試合出場をはじめトップ登録された選手たちは複数の試合で出場機会を得ている。

 近年では、2016年のガンバ大阪から、FC東京(17年)、横浜(18年)とJ1で上位を争うクラブが受賞している。果たして今年の受賞クラブは――。
 

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