「笑顔でハグなんて…」闘将キーンらがスコアレス決着のマンチェスター・ダービーを酷評! 「勝つ意欲がない」

2020年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「とにかくシティじゃなかった。本当にひどい」

試合後に互いの健闘を称え合ったシティとユナイテッドの選手たちだが、OBたちからは非難の声が上がっている。 (C) Getty Images

 12月12日に行なわれたプレミアリーグ第12節、ユナイテッド対シティの「マンチェスター・ダービー」は、スコアレスドローに終わった。

 枠内シュートが2本にとどまったシティは、今シーズンのプレミアリーグで11試合を消化して17得点。リーグ10位タイという数字だ。ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いてきた過去3シーズンと比べて、得点力が落ちているのは明らかだ。

 そうした状況に現地の識者からも非難の声が上がっている。英衛星放送『Sky Sports』で、元イングランド代表DFのギャリー・ネビルは、「シティには本当に驚きだ。少し退屈したチームのように見える。彼らは優勝しなければいけないのにね」と批判した。

「とにかくシティじゃなかった。ペップじゃない。あの選手たちじゃない。本当にひどい試合だと思う」

 さらにネビルは、「オレンジからすべての果汁が搾り取られたかのようだ。ケビン・デ・ブルイネが周囲を見て『僕が慣れているうまい選手たちじゃない』と言うかのようだ」と続けている。

「両チームがミッドウィークに試合した、ともに疲れている、無観客だと、そういうことも言える。だが、プレミアリーグで勝つためのスピード、スキル、リスクを負う姿勢を重視しているんだ。きょうの試合にそういう興奮することがまったくなかった」
 
 また、元アイルランド代表MFのロイ・キーンも「勝ちにいく意欲やインテンシティーが感じられなかった」と批判した。

「ユナイテッドが守って難しくしたというが、シティは毎週それに向かっているじゃないか!崩すのが彼らの仕事だ。勝つにはギャンブルの要素がなければいけない」

 そしてユナイテッドの闘将として知られるキーンは、シティが「チェルシー、リバプール、トッテナムに後れている」と続けた。

「少しギャンブルしなければいけない。勝ちにいこうとしなければならない。ジョン・ストーンズが、クリーンシートがどうとか言っているが、試合に勝ちにいかなきゃいけないんだ!」

 一方でキーンは、「試合後はスタッフや選手がハグし、笑顔で話していた。受け入れられない」と、ダービーにおける両チームの姿勢に不満を表している。

「クラブが、特にユナイテッドが勝つためにプレーしているんだぞ。全員と仲良しになるためじゃないんだ!」

 復活を果たせていないユナイテッドと、近年の強さがないと批判を浴びるシティ。マンチェスターの2チームは今後、レジェンドたちを納得させるパフォーマンスを見せられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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