「大型スポンサーはいなかったが…」古巣ヴィッセルと対戦する蔚山のキム・ドフン監督、“韓国の爆撃機”と呼ばれた神戸時代を回顧「一生忘れない」

2020年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

98年から2シーズンに渡って日本でプレー

蔚山を率いるキム・ドフン監督が古巣の神戸について言及した。(C)SOCCER DIGEST

 12月13日に開催されるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝で、ヴィッセル神戸は韓国の蔚山現代と対戦する。

 初出場の神戸の前に立ちはだかる蔚山を指揮するのは、奇しくもかつてヴィッセルでプレーした元韓国代表FWのキム・ドフンだ。「韓国の爆撃機」の異名を取った点取り屋は、98年から2シーズンに渡って日本でプレー。J1リーグ58試合に出場し、27ゴールを挙げる活躍をみせた。

 古巣との決戦を前に記者会見に臨んだ50歳の指揮官は、「神戸は選手生活を送り、良い思い出が残っているチームだ」と語り、こう続けた。

「良い環境で、選手として多くの恩恵を受けたので、愛情を持っている。しかし、試合では勝利のために全力を尽くさなければならない。蔚山のサポーターと神戸で記憶してくれているファンのためにも、最善を尽くす姿を見せ、勝利することが報いる道だと思う」

【動画】中国メディアも脱帽!鮮やかなタッチからのイニエスタの左足弾はこちら
 神戸での2シーズンが唯一の国外でのプレーとなったキム・ドフンは「一度結んだ縁は大切にするタイプなんだ。サッカー選手として初めて海外生活をしたチームなので、常に関心を持って見ている」とし、ヴィッセル時代を回顧した。

「今のように大型スポンサーはついていなかったが、振り返ると、選手も周りの人たちも愛情があった。神戸の街にも良い思い出がある。生きている限り、神戸のことは忘れないし、クラブが成長している姿を見ると、以前にプレーした選手として誇りを感じる」

 そして、「これからも良くなっていくことを応援しているし、いい思い出を持ち続けたい。しかし、今はこの大会で神戸と対戦するので、勝利のために全力を尽くす」と締めくくり、いまも神戸へ愛着があることを明かした指揮官。古巣戦での采配に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】中国メディアも脱帽!鮮やかなタッチからのイニエスタの左足弾はこちら(55秒~)

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事