「苦戦している」CBで批判を浴びる冨安健洋を元イタリア代表守護神が擁護!「成熟の過程、昨季は素晴らしかったじゃないか」

2020年12月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「右SBでの彼をまた見たい」という意見も

批判を浴びる冨安(左)を擁護したのが、ボローニャのOBでもあるパリュウカだ(右)。 (C)Getty Images

 12月5日のセリエA第10節でインテルに1-3と敗れたボローニャの日本代表DF冨安健洋は、イタリアのメディアから厳しい評価を受けた。ゴール前での肉弾戦でロメル・ルカクになぎ倒されて先制点を献上し、背後をアシュラフ・ハキミに取られて2点目を許したからだ。

 一部の採点で酷評された冨安には、手厳しい報道が続いている。地元紙『il Resto del Carlino』が報じた内容を伝えたボローニャ専門サイト『tuttobolognweb』の記事もそのひとつだ。

 同メディアは、昨シーズンに活躍した冨安とFWムサ・バロウが苦しんでいると指摘。冨安については、ルカクのほかにズラタン・イブラヒモビッチやヴィクター・オシメーンなど、フィジカルで厳しい相手が少なくなかったと、"情状酌量"の余地はあるとしつつ、「とても苦戦している」と評した。

 さらに、記事は「多くが、継続的にサイドを攻めてよりダイナミックさを与えていた右SBで彼をまた見たいと望んでいるだろう。まだ新たな役割に慣れなければいけないとの印象だ」と続く。

「監督は高い位置まで上がってマークしたり、パスを先んじたりすることを求めるが、その仕事が彼を危険にさらすことが多く、それが致命的となっている。インテル戦も同じだ。開幕10戦で、日本人選手は1試合平均1回以上、相手に得点機を許している」

【動画】冨安が吹っ飛ばされる!ルカク衝撃のゴールシーンはこちら
 一方で、ボローニャOBの元イタリア代表GKジャンルカ・パリュウカは、『Corriere di Bologna』のインタビューで、冨安について「こういうフォワードたち(ルカク)と対戦するときは大変なものだ」と擁護した。

「去シーズンはつねに素晴らしいパフォーマンスだった。今は浮き沈みがある段階。成熟の過程の一部」

 目覚ましい成長を続けるだけに、まだ22歳でイタリアでは2年目であることが忘れられがちな冨安。ワールドクラスとの対戦で経験を積み、さらなる飛躍を期待したい。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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