【神戸】「この大会でも成長したい」西大伍がACL8強進出を引き寄せる一発! 試合後に語った33歳の衰えぬ向上心

2020年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

準々決勝に向けては「勝つだけです」

試合を決めるチームの2点目を決め、ベスト8進出に大きく貢献した西。(C)SOCCER DIGEST

[ACL決勝トーナメント1回戦]神戸2-0上海上港/12月7日/ハリファ・インターナショナルスタジアム

 ACL初出場のヴィッセル神戸が、元ブラジル代表のオスカールを擁する上海上港に2-0で快勝し、ベスト8進出を決めた。

 神戸は、中国の強豪を相手に立ち上がりこそ押し込まれたものの、徐々にボールを保持し攻勢を強めた。すると31分、ゴール前で縦パスを受けたアンドレス・イニエスタが個人技で相手を交わして左足を振り抜き、先制ゴールを挙げる。さらに後半立ち上がりにも西大伍が追加点を挙げ、相手を寄せ付けない盤石な試合運びで初の頂へまた一歩、歩みを進めた。

 この試合で本来サイドバックを主戦場とする西は、グループリーグ最終戦の水原三星戦に続き、3トップの右で起用された。本職ではないものの、この攻撃的なポジションにもすぐさま対応すると、ゴール前への飛び込みで何度も決定機に絡み、ハイプレスやプレスバックで攻撃の芽を摘むなど、攻守にわたって存在感を発揮した。
 
 50分のゴールシーンでは、逆サイドの敵陣深くでボールをキープした古橋亨梧からクロスを呼び込むと、相手を背負いながらゴール前に飛び込み、巧みに右足で合わせて値千金の追加点を奪取。試合を通してチームを勝利に導く働きを見せた。

 試合後のフラッシュインタビューで自身の得点について訊かれた西は、「たまたまです」と謙遜。33歳のベテランは続けて、「まだまだな部分が多いので、この大会でも成長していきたいなと思います」と語り、さらなる向上心を持って今大会に挑んでいることを明かした。

 準々決勝は中2日の10日に行なわれる。初のACLの舞台に臨む神戸にとって、勝利した分だけクラブの歴史が塗り替えられていくことになる。次戦に向けては「勝つだけですね。90分終わったときに勝っていればいいっていう意識をみんなで持つことです」と力強く意気込みを語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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