「自分のような選手は起用しない」闘将ガットゥーゾが衝撃発言! サッカーの変化に「気が狂いそうになるけど…」

2020年12月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

盟友イブラについては「2分でロッカーを壊しかねない」

ナポリをまとめ上げ、スクデット争いを演じているガットゥーゾ。 (C)Getty Images

 ナポリを率いるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、現役時代に闘志をむき出しにした激しいプレーで知られた。チームの勝利のためなら自分の身を厭わないような、ガッツあふれる選手なら、どんな監督もチームにほしいと望むだろう。

 だが、本人は、自分のチームに「ガットゥーゾ」はいらないと話している。

 12月6日のセリエA第10節で、クロトーネに4-0と快勝したガットゥーゾは、試合後にイタリア衛星放送『Sky Sport』で「選手たちにはわたしに似てほしくない。ひとつのチームを望む。わたしに似た選手ならメンバーから外すだろう」と述べた。

「わたしが現役の頃とは違うサッカーを求めているからだ。もっと考え、ボールをつなぎ、数的優位を目指すサッカーだ。(現役時代の)わたしは、わたしが率いるナポリではベンチに座ってばかりだろう。自分がやってきたことは誇りに思っているが、イタリアのサッカーはこの4、5年で変わった」

 Sky Sportは先日、ミランのズラタン・イブラヒモビッチのインタビューを放送した。ガットゥーゾは「だれの顔色もうかがわない。自分にも全員にも要求する」と、かつてのチームメイトに賛辞を寄せた。

「40歳近くでまだ違いをつくれているのは偶然じゃない。彼は、練習中の試合で負けたら、2分でロッカーを壊しかねないんだよ」

【動画】4発快勝のナポリの最新試合のハイライトはこちら!
 ガットゥーゾが言うように、彼とイブラヒモビッチがチームメイトだった時代から、サッカーは大きく変わった。それはプレーだけのことではない。ガットゥーゾは「今は時代が変わった。適応しなければいけない」と話している。

「例えば、試合前のロッカールームでの音楽は気が狂いそうになる。だが、受け入れないとね」

 今でも、ガットゥーゾのような選手を望む関係者やファンは多いはずだ。ただ、最前線にいるガットゥーゾは、つねに進化するサッカーの世界でアップデートが必要だと肌身で感じているのだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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