「犯人を壁に押し付けてやる」冨安所属のボローニャ指揮官、内部の“情報漏洩者”を特定するために偽の新システムを練習「3バックなんてやらない」

2020年12月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「記者に話すヤツがだれかを知るために…」

闘将ミハイロビッチは“犯人”を見つけられるのか。 (C)Getty Images

 チーム内部のことが簡単に外部に漏れているのであれば、指揮官として受け入れがたいのも当然だ。冨安健洋が所属するボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、実情を把握するためにある作戦に出た。

 12月5日のセリエA第10節で、インテルと敵地で対戦するボローニャは、4日に各メディアから3-4-1-2の新布陣に変更する可能性を報じられた。これまで4-2-3-1を基本布陣としてきたが、3日の練習でミハイロビッチがトライしたからだ。

 だが、指揮官が新戦術を試したのは、情報漏洩者をあぶりだすための作戦だったという。イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、ミハイロビッチは「新しいシステムを試したのは、記者に話すヤツがだれかを知るためだけだ」と述べた。

「わざとやった。誰も予想していなかったことだからね。今、調べている。君らに誓うよ。記者と話すヤツを見つけたら、壁に押し付ける。プレーをやめさせる」

 さらに、ミハイロビッチは「システム変更は考えていない。より把握するのにやっただけだ」と続けた。

「われわれしかいなかったんだぞ。それがきょうの新聞にはすべて出ていた。つまり、話している人間が内部にいるということだ。君らに保証する。必ず見つけるよ」
 
 一方で、インテル最大の脅威である好調ロメル・ルカクについて、元DFとしてどのように止めるか問われると、ミハイロビッチは「簡単さ。止められないだろうね」と答えた。

「彼はわたしより速く、わたしより強くて大きい。リングの上なら止められたかもしれないが、サッカーの試合では何もできないだろうね」

 それだけのストライカーを防ぐために、ミハイロビッチはどのような手を打つのか。先発メンバーと戦術が注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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