「自己中心的なアジア人の罪」味方のゴールを“無効”にした乾貴士をスペイン紙が批判「なんてトラブルを引き起こしたんだ」

2020年12月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ゴールは味方によって取り消された」

古巣ベティスとの一戦に臨んだ乾。(C) Getty Images

 現地時間11月30日に開催されたラ・リーガ第11節で、乾貴士と武藤嘉紀と所属するエイバルが、ベティスと敵地で対戦。2-0の快勝を飾っている。

 49分に武藤が待望のリーガ初ゴールを奪ったこの試合で、実は乾にも今シーズン初ゴール、そして古巣ベティスへの恩返し弾の絶好機があった。

 34分、右サイドからのクロスに対し、日本代表MFは足を伸ばして合わせようとする。これは届かなかったものの、ファーサイドにいたブライアン・ヒルが身体を投げ出すようにヘッド。渾身の一撃はGKの手を弾き、そのままゴールに吸い込まれそうなった。

 乾としては、確実に仕留めたかったのだろう。ちょこんと触ってゴールに入れ、ラッキーな初ゴールを奪ったかにみえた。

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 だが、VER検証が入り、B・ヒルが触ったタイミングで乾がほんのわずかだけ前に出ていたとしてオフサイドの判定。乾の初ゴールは幻となってしまった。

 結果的に、最後に触らなければB・ヒルのゴールとなっていただけに、乾に対して厳しい声も寄せられている。

 スペイン紙『MARCA』はマッチレポートの中で、「メンディリバル監督のチームのゴールは味方によって取り消された」と綴り、「自己中心的なアジア人の罪だ」と酷評。また、同じく全国紙の『AS』も「ボールがすでに中に入っていたのに、イヌイがプッシュした。つまり触れる必要はなく、触ったことでファウルとなった。なんて形でトラブルを引き起こしたんだ」と手厳しかった。

 もちろん、本人としては必死にプレーしたうえでの行為で、そもそもオフサイド自体も微妙な判定だった。だが、批判を浴びる格好となり、ほろ苦い古巣戦となってしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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