「もうファルカオと同じではない」2G1Aで逆転勝利を呼び込んだカバーニに地元紙も絶賛!「ユナイテッドの無力さは…」

2020年11月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

闘将ロイ・キーンも「良くやった」と賛辞

気迫にあふれるプレーでユナイテッドを勝利に導いたカバーニに賛辞が集まっている。 (C) Getty Images

 言わずと知れたウルグアイの重鎮ストライカーが、本領を発揮した。

 現地時間11月29日に開催されたプレミアリーグ第10節、敵地でサウサンプトンと対戦したマンチェスター・ユナイテッドは3-2と逆転勝ちを収めた。

 33分までに2点を先行される苦しいスタートを切ったこの日のユナイテッドを救ったのは、今夏に移籍してきたベテランFWエディンソン・カバーニだった。

 ハーフタイム明けからピッチに送り込まれた33歳は、60分に右サイドから絶妙なクロスで、ブルーノ・フェルナンデスのゴールをアシストすると、74分には味方のシュート性のボールに渾身のダイビングヘッドで合わせて同点弾をねじ込む。

 そして最大の見せ場が訪れたのは、後半アディショナルタイム2分だった。マーカス・ラッシュフォードの鋭いアーリークロスに走り込んで、頭ですらし、ファーサイドに値千金の逆転ゴールを決めたのである。

 後半からの出場で、チームの雰囲気を一変させ、2ゴール・1アシストの殊勝な働きをしたカバーニには、地元メディアからも賛辞が集まっている。
 
 日々、ユナイテッドを熱心に追っている地元紙『Manchester Evening News』は、マッチサマリー記事において「カバーニはクラブが求めていたものを与えた」と褒めちぎっている。

「ユナイテッドはカバーニのおかげでサウサンプトンを破った。ハーフタイムを迎えた時、彼らはサウサンプトンにどうすれば追いつけるのかを疑問に思っていたに違いない。しかし、彼らの無力さはカバーニのプロフェッショナリズムによって修正され、救い出された。もはや彼に対して『ファルカオと同じだ』と言及する人はいないだろう」

 クラブのレジェンドからも賛辞が送られている。英衛星放送『Sky Sports』で辛口すぎる解説が人気を博しているロイ・キーンは、「今日は良かったな」と新加入のウルグアイ代表FWを称えた。

「彼がクラブに来た時、私は『またギャンブルだ』と思った。それは多くの人も思っていたことだろう。『なんで来たんだ』と。誰もがカバーニにハングリー精神と欲望があるのかと疑問に感じていたはずだ。しかし、今日はそれを持っていることを証明してくれた。この後も継続的にやってくれれば、彼はユナイテッドにとってビッグな契約だったことを証明できるよ。今日はよくやった」

 ここ数年の相次ぐ補強失敗から新加入選手に対して厳しい眼が送られるようになっているユナイテッド。だが、カバーニの今節の活躍ぶりはそうした逆風を吹き飛ばすものだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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