【横浜】自分たちのサッカーができたのか、できなかったのか。それが問題だ

2020年11月29日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「やっていることは絶対間違いじゃない」(喜田)

先制される展開も、オナイウ(45番)の得点で一時は同点に。結果的に敗れはしたが、自分たちのサッカーは表現できていた。(C)Y.F.M.

[ACLグループステージ4節]横浜1-2上海上港/11月28日/アルジャノブ・スタジアム

 グループステージ4節の上海上港戦、引き分け以上の結果で決勝トーナメント進出が決まる一戦で、3連勝中の横浜は1-2で敗れた。

 今大会初の黒星。ここまでの良い流れが途切れる格好となったが、選手たちはそこまで落胆しているわけではない。「内容には満足している」と振り返るアンジェ・ポステコグルー監督と、同じ方向を向いている。

「自分たちのサッカーができていたと思う」(前田大然)
「得点シーンも自分たちの得意な形。その他のシーンでもけっこうマリノスらしいサッカーはできたんじゃないか」(松原健)
「自分たちのペースでずっとボールを握れていた」(高野遼)
「前半からやりたいサッカーができた」(和田拓也)
「やっていることは絶対間違いじゃないし、この負けで自信を失うことはまったくない」(喜田拓也)

 もちろん、結果が出なかった事実から目をそらしているわけではない。「内容がいいだけじゃ本当にダメ」(前田)、「得点チャンスで決め切れないのも反省」(高野)、「結果としてついてこないってことは、なにかしらの修正点がある」(松原)など、それぞれに思うところはあるようだ。

 ただし、より重点を置いているのは、自慢のアタッキング・フットボールを表現できたかどうかであり、その点に関しては一様に確かな手応えを掴んでいる。
 同じ敗戦でも、自分たちのサッカーが"できた"と"できなかった"では大きく異なる。それが目的でないことは、喜田が以前、口にした「自分たちは勝つためにこのスタイル、このサッカーをやっています」というコメントで分かる。勝利のために、自分たちのサッカーをするのは大前提であり、絶対条件だ。

「またすぐ試合が来ますし、マリノスのサッカーで勝ちに行くっていうのは、勝っても負けても変わらないので。チームとしてメンタル的にもタフになっていけるチャレンジだと思う。ポジティブに行きたい」(喜田)

 中2日の連戦が続く。次は12月1日の全北現代戦。しっかりと勝ち切って、グループステージ突破を決めたい。

文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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