南野拓実は不慣れなインサイドで奔走! リバプールはVAR判定に3回も泣かされて“お得意様”に痛恨ドロー

2020年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

2度のゴール取り消しとPK献上…

久々の先発のチャンスを得た南野は不慣れなポジションで攻守に奔走した。 (C) Getty Images

 現地時間11月28日に開催されたプレミアリーグ第10節で、南野拓実が所属するリバプールは、敵地でブライトンと対戦した。

 前節にレスター・シティとの上位対決を3-0と勝ち切ったリバプールは、公式戦での対戦で9連勝中と"お得意様"としているブライトンとの今節でスタメンも変更。蓄積疲労が懸念されたマネに代わって、南野を今シーズン初めて先発で抜擢。4-3-3の右インサイドハーフに配置された。

 リーグ戦での連勝を狙うリバプールは序盤から攻勢を強めるが、その気合が空回りしたのか、思うように支配ができない。18分には若手SBのN・ウィリアムスがPKを献上してしまったが、相手FWモペイのキックはゴール右隅へと外れて事なきを得る。

 相手エースのキックミスに救われたリバプールだが、その後もボールポゼッションこそするものの、思うようにブライトンの堅牢を打ち崩せない。そのなかでインサイドに配置された南野は、不慣れなポジションで積極的にボールを貰って攻撃に関与しようと奔走するも、決定的な役割を果たすことが出来ずにもどかしい時間を送る。

 苦しんでいたリバプールは、34分に相手の守備陣の一瞬の綻びを突いたサラーが、ゴールネットを揺らすも、VAR判定の協議の末にオフサイドとなって、先制点は取り消されてしまう。さらに41分には南野が果敢なミドルシュートを放ってゴールを脅かしたが、こちらは相手守護神ライアンの好守に阻まれる。
 
 スコアレスで迎えた後半、リバプールはPKを献上するなどミスが散見したN・ウィリアムスを下げて、ヘンダーソンを投入。これによって中盤に安定感が出たアウェーチームは、前半以上に相手を押し込む。

 主導権を握ったリバプールだが、コンパクトな陣形を保つブライトン守備陣に苦戦。膠着状態が続いたなかで、好調の点取り屋が牙城を崩す。60分、サラーからのパスを敵エリア内で受けたジョッタが、右方向へボールを持ちだしてから右足一閃。鋭いシュートはゴール左下隅へ突き刺さった。

 ポルトガル代表FWの今季5点目で均衡を破って勢いに乗ったリバプールは、その4分後にはミルナーの狙いすました縦パスに反応した南野が決定機を得るも、ここはエリア内で敵DFに惜しくもクリアされてしまった。

 先制してから危なげなく時間を進めたリバプールだったが、73分にミルナーがハムストリングを痛めて負傷交代。すでに"野戦病院"と化しているチームの台所事情をより厳しくしかねないアクシデントに見舞われた。

 その後もブライトンの反攻を凌いだリバプールは、83分にマネのゴールが再びVAR判定で取り消される不運にも動じずに時間を消費。しかし、レッズは試合終了間際に三度目のVAR判定に泣かされる。

 後半アディショナルタイム1分、自陣エリア内でボールを蹴り出したロバートソンが、相手FWウェルベックの足と接触。このプレーにVAR判定の末にPKとなり、グロスに同点ゴールを決められてしまったのだ。

 結局、試合は1-1で終了。試合終了後にクロップ監督が苦笑いを浮かべた通り、リバプールにとっては、悔しいドローゲームとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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