「話しても時間の無駄だ!」過密日程でのランチタイムKO再設定にクロップも呆れる「何を言っても彼らは何も変えない…」

2020年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

中3日でのランチタイムキックオフに嘆き

これまでも過密日程に不満をこぼしてきたクロップは、新たなリーグの決定に呆れかえりながら持論を口にした。 (C) Getty Images

 数多くの負傷に悩まされるリバプールのユルゲン・クロップ監督は、これまでに過密日程を招く放送局への不満を表してきた。

 だが、プレミアリーグが先日に発表したスケジュールでは、再びリバプールに厳しい日程が見られた。12月16日にホームでトッテナムと対戦してから3日後にクリスタル・パレスと敵地で対戦するのだが、そのキックオフ時間がランチタイムとなったのだ。

 現地時間11月27日に行なわれた記者会見でクロップは、「私がその件について話すときは、我々だけではなく、すべてのチームと選手に影響する問題だ」と嘆いた。

「だが、今は私たちだけみたいだ。年内まではそのようだね。水曜の試合(の次に土曜の試合のキックオフがランチタイムになるのは)は、我々だけなんだ」

 さらに「つまり、私が何を言っても助けにならないということだ。だから話すのをやめる。彼らは何も変えない。だったらなぜ、話さなければならない?時間の無駄だ」とクロップは不満を漏らした。
 
「最後まで、『クロップが諦めた』と見出しにされたくはない。私がそれらのことについて一般的論として話すのは、一般的な問題だからだ。今の自分の問題は、チームを準備させること。12月にまた(早い時間帯のキックオフが)設定されたのは事実だがね。

 どうしてそうなるかは、別の人たちに聞くべきだ。私に答えはない。我々が決定に関っているわけじゃないからね」

 一方で、そんなクロップの態度に批判的な声もある。元クリスタル・パレスのオーナーであるサイモン・ジョーダン氏は、高額な放送局が放映権料を払っていることを強調したうえで、「国際的な連盟に言い返せ」と、クロップに代表戦を減らすように主張するなどし、放送局にクレームをつけるべきではないと意見した。

 コロナ禍で日程がタイトな異例なシーズンだけに、選手の健康を守る必要があることは確かで、解決が難しい問題ではあるが、はたして解決策は見出されるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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