リバプールの「最強ストライカー番付」。現チーム自慢の3トップやスアレスを抑えて1位に立ったのは?

2020年11月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

英国史上最高クラスのフィニッシャー

ラッシュ(左上)、スアレス(右上)、サラー(左下)、マネ(右下)と、過去30年のリバプールには多士済々のストライカーが揃う。写真:Getty Images

【番記者選定のリバプール最強ストライカー番付TOP10(1990年以降)】
1位:イアン・ラッシュ(元ウェールズ代表)
2位:ルイス・スアレス(ウルグアイ代表)
3位:モハメド・サラー(エジプト代表)
4位:サディオ・マネ(セネガル代表)
5位:ジョン・バーンズ(元イングランド代表)
6位:ロビー・ファウラー(元イングランド代表)
7位:マイケル・オーウェン(元イングランド代表)
8位:フェルナンド・トーレス(元スペイン代表)
9位:ロベルト・フィルミーノ(ブラジル代表)
10位:ディルク・カイト(元オランダ代表)

 公式戦通算346ゴールというクラブ歴代最多得点記録を持つラッシュを1位に推す。キャリアのピークは80年代だが、90年代前半も4度の二桁得点を記録し、エースとしての矜持を見せた。英国サッカー史上最高クラスのフィニッシャーと言えるだろう。

 2位はスアレス。13-14シーズンにはプレミアで31ゴールを叩き出し、得点王のほか選手協会と記者協会選出の年間最優秀選手に輝いた。嗅覚とフィニッシュの巧みさにおいては、過去30年のクラブ史で他に類を見ない。

 現チーム自慢の3トップもランクイン。サラーは17-18シーズンにクラブ歴代2位の公式戦44ゴールを記録。2年連続で得点王となり、誰もが認めるプレミア屈指のストライカーとなった。マネはここ数年でゴールハンターとして覚醒。30年ぶりのリーグ優勝を遂げた昨シーズンはMVP級の働きだった。フィルミーノはいわゆる点取り屋ではないが、時折見せる創造性豊かなフィニッシュが魅力だ。
 87年から10年間在籍したバーンズは5位。スピード、パワー、ゴールセンスを兼備したウイングストライカーで、晩年は主将としてチームを支えた。

 下部組織で育ち、10代でスターダムを駆け上がったのがファウラーとオーウェンだ。前者は94-95シーズンから3年連続で公式戦30ゴール超え。約10年に渡ってチームを支えた。後者は当時のクラブ最年少得点記録を更新(17歳4か月)。圧倒的なスピードを武器に7年連続二桁得点を記録した。

 8位のF・トーレスは、ジェラードと阿吽の呼吸を見せ、デビューシーズンから33ゴールを決めてファンの心を掴んだ。10位のカイトは攻守に献身的な黒子にして、ここぞの場面での印象的なゴールが多かった。

文●ジェームズ・ピアース(ジ・アスレチック記者)
翻訳●松澤浩三
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年11月5日号から転載

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