「プレーの意味を伝えられるから…」“稀代のファンタジスタ”バッジョが指導を受けてみたい現役監督は一体だれ?

2020年11月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「もっとも出会うのが難しい」とする監督のタイプとは?

歴史に残るファンタジスタであるバッジョが認める現役監督は一体だれか。 (C) Getty Images

 歴史に名を残したレジェンドが、現在のサッカー界でプレーしていたらどうなるか。そんな妄想が尽きることはない。では、そのときに指揮を執るのは誰がふさわしいのだろうか。

 元イタリア代表FWのロベルト・バッジョは、米誌『Vanity Fair』のインタビューで、「理想的な指揮官」について問われ、「自分が指導されるなら、マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督がいい」と話している。

 その内容を伝えたイタリア・メディア『FCINTER1908.IT』によると、バッジョは「私に適した監督?サッカーは選手のものであり、それは変わらない。優れた監督とは、選手を認め、誠実に扱える人。話ができ、敬意を保ち、技術的な質問に応じられる監督だ。そういう監督がいい」と話したという。

「戦術的な知識は勉強して身につけられる。もっとも出会うのが難しいのは、人間的なクオリティーのある人だ。今の監督なら誰か? それはグアルディオラだね。誰よりも彼が優れているよ」

 さらに元イタリア代表FWは、「ペップはプレーの意味をピッチに伝えられる。彼の選手たちが気持ちを込めるのは、楽しいと感じるからだ。彼のためにプレーして幸せだからだよ。小さなピッチでプレーしていた若いころに戻るのさ」と続けた。
 
「グアルディオラは選手の本質、中身を認識できる。各選手に完全な敬意を払っているからだ。試合に勝つのは選手だと分かっており、選手が全力を尽くせるようにするために全力を尽くす」

 また、バッジョは同じイタリア人で、現在インテルを率いるアントニオ・コンテ監督も「面白い」と称賛している。

「彼のことはよく知ってるが、とても優れた監督で、伝染する闘争心にあふれている。現役時代もそうだった。常に自分と仲間に最大を望んでいたよ。何を提供で、何を求められるかを分かっている人の素晴らしい模範だ。誰もがチームメイトにほしい人さ。おしゃべりせずに仕事に専念する」

 稀代のファンタジスタとして愛されたバッジョは、グアルディオラやコンテの下でプレーしていたら、どんな活躍を見せていただろうか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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