オフサイド自動判定化へ!「VAR」から次のステップに向け、FIFAが新技術開発を進める

2020年11月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

現行システムでは課題山積

なにかと槍玉に挙がることも多いVAR。※写真はイメージ。(C) Getty Images

 オフサイドの自動判定化に向け、技術開発が進められているようだ。英紙『Daily Mail』が伝えている。

 先日のプレミアリーグのリーズ戦では「腕がオフサイドラインをわずかに超えていた」としてゴールが取り消され、「史上最悪の判定」と非難の声が殺到するなど、その厳格さが世界中で議論の的となっているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)。

 また一方で、判定が出るまでの待ち時間や、あくまで最終的には主審が判定を下すため、個人の裁量も大きく曖昧さの部分でも問題視されている。

 そうしたなかで、FIFAは映像から主審が目視でオフサイドラインを確認する現行のシステムをさらに向上させ、純粋に自動化されたテクノロジーで決定を下せるシステムの開発を企業に求めているという。
 
 具体的には、何百もの実際の試合でのデータをもとに、何がオフサイドであり、何がオフサイドではないかをアルゴリズムに基づいて判定する新技術で、「light(光)」と名付けられている。

 そしてこれらは全て、2022年のカタール・ワールドカップに向けて、VARの運用をより精密にし、最高の状態にするための微調整を行なうという、計画の一部であるとしている。

 サッカーを一層魅力的なものにするために導入されたはずが、逆にその魅力を損ねてしまっている側面もあるVAR。新技術に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェスト編集部

【画像】「史上最悪」とも評されたプレミア・リーズ戦のオフサイド判定はこちら!

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