「殴ってやりたいと思った」201センチ男・クラウチが激白した“忘れがたい敵”とは?「僕らはまんまと踊らされた」

2020年11月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

退場に追い込まれた対戦相手とは

長身としなやかさを武器に、プレミアリーグで活躍したクラウチが現役時代の思い出を振り返った。 (C) Getty Images

 2000年代のプレミアリーグで異彩を放ったストライカーは枚挙に暇がないが、リバプールやトッテナムでプレーしたピーター・クラウチもそのうちの一人だろう。

 201センチの長身ながら卓越した足下の技術を持ち、アクロバチックなゴールも量産した大型CFだ。42キャップで22ゴールを挙げたイングランド代表でも2度のワールドカップに出場し、サッカーの母国で人気を博した。

 21年に及んだキャリアで様々なライバルたちと対戦してきたクラウチ。そんな長身ストライカーには、"忘れがたい相手"がいるという。

 英ブックメーカー『Paddy Power』のポッドキャスト番組「Horses Mouth podcast」に出演したクラウチは、トッテナムに在籍していた2010-11シーズンの思い出を回想。チャンピオンズ・リーグ(CL)の準々決勝でレアル・マドリーと対戦した時のことを振り返った。

 クラブ史上初のCLベスト8まで勝ち進み、意気揚々とマドリーとの対戦に臨んだスパーズだったが、敵地での第1レグを0-4で落とすと、続く第2レグでも0-1と完封負け。為す術なく打ち負かされていた。
 

 そんな苦々しい記憶を振り返ったクラウチは、自身が2度の警告を受けて退場となった第1レグでのエピソードを交えて語っている。

「退場となった後、僕はスタジアムの下にあるロッカールームで、マドリー・ファンの歓声を聞き続けた。あれは辛かった。『自分のせいだ』と悔やんだよ。ただ、退場に関しては言い訳させてもらいたい。

 最初の警告は僕が熱くなっていたから仕方ない。けど、マルセロに対する2つ目の警告は、彼のダイビングだよ。僕は触れてないからね。主審が僕にレッドカードを出した時に、彼はガッツポーズをしたんだ。あれは本当にムカついた。人生であれほど殴ってやりたいと思ったことはない(笑)」

 名手マルセロへのフラストレーションを明かしたクラウチ。一方で「試合に勝ったのは彼らだ。僕らがまんまと踊らされたんだ。マドリーに対してピュアすぎたんだ」と敗因を語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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