久保建英がこだわる「最後の質」…オーストリア遠征で代表初ゴールを奪えるのか?

2020年11月12日 サッカーダイジェスト編集部

「結局自分のプレーを見ていると…」

10月シリーズに続けて招集された久保。代表初ゴールが期待される。(C)JFA

 日本代表の久保建英は11月12日、オンラインで複数メディアの取材に応じた。

 現在はオーストリアのグラーツでトレーニング中。13日のパナマ戦、17日のメキシコ戦に向けて調整を続けている。

 今回の相手は、10月のオランダ遠征で戦ったカメルーン、コートジボワールというアフリカ勢とはまたタイプが異なり、より技術に優れた特長がある。10月シリーズから続けての招集となる久保は、この2試合について以下のように意気込んでいる。

「相手によって臨機応変に対応するのもいいですけど、自分たちのサッカーで主導権を握るという両方の選択肢を併せ持って戦っていくのが一番かなと思います。そういった意味では、まだ1日あるので、今日の前日練習でしっかり擦り合わせをして、誰が出てもしっかり結果にこだわる。前回は負けていないですけど、今回はより勝ちにこだわりたい。そういう意味で、もっと試合を優位に進められればいいかなと思うので、しっかりギアを上げていければと思います」

 カメルーン戦ではスコアレスドロー、コートジボワール戦では終盤に1ゴールを奪っての辛勝と、10月シリーズではチームとして決して満足のいく内容だったとは言い難い。特に不発だった攻撃陣は消化不良だったに違いない。

 勝利のために期待されるのは、やはり久保自身のゴールだ。10月のオランダ遠征での久保は、65分から途中出場したカメルーン戦、先発出場して61分までプレーしたコートジボワール戦でも得点に絡むことができなかった。ここまで9試合に出場し、いまだ代表初ゴールは生まれていない。
 
 そこで久保が今、もっとも意識しているのが「最後の質」だという。

「自分が良くなかったなと思う試合は今までないんですけど、結局自分のプレーを見ていると、『ここは良かったけど、最後は良くなかった』ということが1試合に何回かある状況。そこで『良かったらゴールだったね』とか『良かったらアシストだったね』と言われることが多々あるので、そこを『今の良かったね』って変えていけるように、ラストパスだったり、最後のシュートだったり、プレーの終わりをめちゃくちゃ意識しています」

 ビジャレアルではヨーロッパリーグのシヴァススポル戦で1ゴール・2アシストをマークするなど、決定的な仕事も徐々に増えている。

 とはいえ、今回の代表活動で特別に意識することはない。

「特に今まで変わらないので、新たにというよりかは、毎回選ばれたからにはしっかり爪痕を残すのが、選ばれるためには必要だと思う。次のためには今回が一番重要だと思うので、2試合ともチャンスがあればチームに貢献できればいいかなと思います」

 19歳のアタッカーは代表初ゴールを奪えるか。久保自身が言うように、目に見える数字を残すことこそが、さらなる飛躍のきっかけとなるはずだ。

構成●サッカーダイジェスト編集部
 

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