「疲れたと不満を言うな」プレミアの“5人交代制”待望論に元英代表FWが苦言!クロップやペップに「だだっ子か」

2020年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

5大リーグで3人交代に戻したのはプレミアだけ

クロップ(左)やグアルディオラ(右)は選手のコンディションのケアを理由に5人交代制を主張しているが……。 (C) Getty Images

 2020-21シーズンの欧州5大リーグで唯一、プレミアリーグは交代可能選手の数を3人に戻した。他リーグとは異なるこの決定に不満を述べる監督は少なくない。

 リバプールのユルゲン・クロップやマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラなど、リーグを代表する指揮官たちからは、5人交代制の復活を求める声が上がっている。当初は3人への復帰に賛成していたウェストハムのデイビッド・モイーズも先日、考えを改めたと話している。

 5人交代制の再採用は、すでに2度却下されている。だが、英公共放送『BBC』によると、プレミアリーグの監督たちは再び要請する可能性があるようだ。変更には14クラブの承認が必要となる。

 前回賛同したのが11クラブだったように、反対するクラブも少なくない。交代人数が増えることは選手層が厚いチーム、つまりはビッグクラブに有利との見方もあるからだ。

 アストン・ビラのディーン・スミス監督は先日、「欧州の舞台で戦うチームには同情できるが、スカッドの層が厚いチームがある」と述べた。

「わたしは最初から3人にとどめるのが正しいとの考えを示してきた。そしてそれで始めたのだから、それを続けるべきなのは当然だ」
 

 かつてブッラクバーンやチェルシーでプレーした元イングランド代表FWのクリス・サットンも、5人交代制に反対のひとりだ。交代人数や試合日程の編成に関する不満について、「彼らは素晴らしい監督たちだが、だだっ子みたいに振る舞っている」と苦言を呈した。

「(日程に関して)テレビ局を批判するが、サラリーや移籍金に多額を支払うための金を分配するならOKじゃないか。ビッグクラブのエリート主義だよ。スポーツで大切なのは競争であり、5人制に戻ればビッグクラブ有利だ。国がロックダウンとなり、人々が仕事を失っている。選手が少し疲れたと不満を言うサッカー界は見た目が良くない」

 クロップのように、リーグがリーダーシップをとって決めるべきとの見方もあるが、交代人数を巡る立場の相違はどのように解決されるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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