「最も苛立つのは…」スールシャールの解任論はナンセンス!? マンU伝説戦士が揺れる古巣の今を語る

2020年11月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

風当たりが強まるマンUに持論

低調なチームにあって責任を問われているスールシャール(右)。日に日に批判的な意見が目立つようになっているが……。 (C) Getty Images

"赤い悪魔"が揺れている。

 オレ・グンナー・スールシャール体制3年目を迎え、「盟主復権」を掲げてスタートした今シーズンのマンチェスター・ユナイテッド。だが、蓋を開けてみれば、プレミアリーグでは6試合で2勝1分け3敗と散々な結果で15位と低迷。優勝どころか、来シーズンの欧州カップ戦の出場権獲得が早くも危ぶまれる自体となっている。

 そんな窮状にあって、問われているのがスールシャール監督の責任だ。チャンピオンズ・リーグで格下のイスタンブール・バシャクシェヒルに敗戦(1-2)した直後には、複数の英国メディアが現在フリーとなっているマウリシオ・ポチェティーノの電撃就任の可能性を一斉に報じた。

 お粗末な守備で失点を繰り返す守備を改善できずにいるスールシャールへの風当たりが強まるなか、退任に異議を唱える人物もいる。元トリニダード・トバゴ代表FWのドワイド・ヨークだ。

 1998年の夏から4シーズンに渡ってユナイテッドに在籍し、スールシャールとは、共に名将アレックス・ファーガソンの薫陶を受けた間柄にあるヨークは、英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』で、盛んに飛び交っている解任論について「そういう話をするのは時期尚早だ」と話した。

「ポチェティーノが優れた監督であることは間違いない。だけど、オレが解任されるのは正直言って見たくはないし、現時点では間違っていると思う。まだ、彼は監督なのだからリスペクトをすべきだ。私は彼と友人だが、何よりも仕事ぶりを尊敬している」
 
 さらに「他の監督についていま話すべきではない」と強調したトリニダード・トバゴのレジェンドは、古巣に対しての周囲の反応について持論を展開している。

「今は期待したようなシーズンを送れていないかもしれないが、多くの人々は昨シーズンにスールシャールのチームが素晴らしい戦いをしていたことを忘れがちだ。本当に重要なビッグゲームに勝ち、3つの大会で準決勝まで行ったんだよ? 私が最も苛立ちを感じるのは、この矛盾だ。まるで一歩前進しては、二歩下がっているようなね」

 11月7日には、今シーズン絶好調のエバートンとの対戦に挑むユナイテッド。ここで負ければ、スールシャールやチームへの風当たりはより一層強まるのは間違いないが、はたして――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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