【J1ベストイレブン】川崎に土をつけた札幌の“ゼロトップ”が今節のMVP!横浜勢に逆転勝利の鹿島&大分から各2選手|11月3日開催分

2020年11月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

鳥栖に移籍のGK朴一圭は新天地で早速のベストイレブン入り

【11月3日開催試合のベストイレブン】

 J1リーグは11月3日、中止となった仙台対柏を除く第26節の6試合と、前倒しで行なわれた第31節の1試合、計7試合を各地で開催。ここでは3日の試合からサッカーダイジェストWeb編集部が選定したベストイレブンを紹介していく。

 札幌の"ゼロトップ"がチーム戦術を体現する見事なパフォーマンスを披露した。

 今季不敗の等々力陸上競技場で首位を独走する川崎に土をつけた札幌。MF荒野拓馬がトップの位置でスタートし、マンツーマンでの対人プレーで強さを発揮した。前線からのプレスをけん引し、常にゴールを狙う狡猾さを見せつける。さらにボランチの位置に下がった後半は球際の激しさを一層強め、ボール奪取で先制点に貢献。さらに直後の65分には再び高い位置でボールを奪うと自らが追加点も記録した。攻守に渡って勝負を決定づける働きをした荒野を今節のMVPとした。

 さらにリーグ戦で初めて川崎に勝利した札幌からは、先制弾を決めたアンデルソン・ロペス、強力な相手攻撃陣を封じたキム・ミンテも選出した。
 
 2点のビハインドを逆転した鹿島アントラーズと大分トリニータからそれぞれ2選手を選んだ。横浜F・マリノスと対戦した鹿島は39分、味方の浮き球に反応し、絶妙なトラップから右足を振り抜き「ワールドクラスの得点」で反撃の口火を切った上田綺世と、交代出場から流れを呼び込み、最後はスーパーボレーで勝負を決めた遠藤康をセレクト。横浜FCを相手に逆転劇を演じた大分からは、抜群のプレースキックで全得点に絡んだ野村直輝と、守備だけでなく度々攻め上がり、最後は決勝弾をアシストした岩田智輝の2名を初選出とした。

 指揮官交代を経て8戦ぶりに勝利を飾った清水エスパルスからも2選手をチョイス。西澤健太はセットプレーの2本を含めて全3得点をアシストし、ヴァウドは相手FWに仕事をさせず、貴重な先制点を奪ってみせた。

 そのほか、大阪ダービーで先制点を叩き込み、守備でも危険なエリアをカバーしたガンバ大阪の井手口陽介。移籍直後に先発出場し、ファインセーブを連発。コーチングも効果的で無失点に貢献したサガン鳥栖のGK朴一圭を選出した。
 

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