「今夜はスーパーだったが…」ジョッタが圧巻ハットトリック! クロップ監督は南野拓実らとの競争をどう見る?

2020年11月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ジョッタ本人は謙虚に…

ハットトリックを決める大仕事をやってのけたジョッタをクロップは笑顔で抱きしめた。 (C) Getty Images

 レッズ期待の新戦力が強烈なアピールに成功した。

 現地時間11月3日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第3節(D組)で、首位のリバプールは、敵地でアタランタと対戦。5-0で快勝を収めた。

 CL開幕3連勝の立役者となったのは、ポルトガル代表FWのディオゴ・ジョッタだ。

 今夏の移籍市場で加入した期待のニューカマーは、この試合でロベルト・フィルミーノに代わって"偽9番"として先発で抜擢されると、16分と33分にゴールを奪取。そしてチームが2点を追加した54分には、サディオ・マネのスルーパスに反応して自身3点目をねじ込んだ。

 鮮やかなハットトリックでチームの大勝を呼び込んだジョッタは、試合後に「僕のキャリアでも最高のチームでプレーしている。マネとサラーはまさにワールドクラスの選手だから支えられている」と謙虚に語った。
 
 出色のパフォーマンスを披露した23歳に、現地メディアは称賛しきりだ。日夜、リバプールの情報を発信している地元紙『Liverpool Echo』は、「ジョッタが明確に存在感を示し、クロップは新たな問題を抱えた」とマッチレポートで綴った。

「ジョッタがアタランタを相手にハットトリックを奪った後、クロップは新たな悩みの種を抱えることになった。ジョッタがもたらす影響は計り知れない。ややパフォーマンスが低下しているフィルミーノに目覚めることを呼びかけ、チームの意識も高める。確実なことは、それがチームにとっては良いことだということだ」

 もちろん、ジョッタを先発で抜擢したユルゲン・クロップ監督はご満悦だ。試合後に応じた英メディア『BT Sport』のフラッシュインタビューで、「本当に素晴らしいプレーをしてくれた」と口にしている。

「今夜、ディオゴとサディオ、そしてモー(サラーの愛称)が見せてくれた戦術やシステムは世界中のどこにもないと思う。本当に素晴らしい気分だし、最高の試合だった。もっと多くのゴールを決めていてもおかしくはなかったからね」

 一方でクロップは、今後もチーム内のポジション争いが続いていくことを示唆している。

「ボビー(フィルミーノの愛称)がいなければ、我々はチャンピオンズ・リーグにすら来れていなかった。我々のチームは11人以外も重要なんだ。今夜のディオゴは本当にスーパーで、特別なプレーをしてくれたが、それでボビーやそれ以外の信頼がなくなることはない。それは他の選手も同様だ」

 指揮官の言葉を聞くに、ベンチを温める日々を送っている南野拓実にも、まだまだ挽回のチャンスは訪れそうだが、はたして――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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