【選手権予選】全47都道府県の最新結果を更新! 17県で決勝カード確定、静学や帝京長岡が難関突破、そして波乱も続出…

2020年11月04日 高校サッカーダイジェスト編集部

佐野日大や日章学園が敗退。国見はあと一歩で涙

10年ぶりの選手権出場を目ざした国見(左)だったが、県準決勝で創成館に惜敗を喫した。写真:松尾祐希

 11月3日、第99回全国高校サッカー選手権大会の地区予選が各地で行なわれ、週末に行なわれる17県の決勝カードが確定した。

 宮城予選の準決勝は仙台育英が東北学院との接戦を1-0でモノにし、宮城県工を5-1で下した聖和学園とのファイナルに進出。2試合とも拮抗したゲームとなったのが新潟予選の準決勝だ。昨年大会で全国ベスト4の帝京長岡はPK戦の末に辛うじて北越を振り切り、新潟明訓は開志学園JSCとのゲームを2-0で制して決勝にコマを進めた。

 富山決勝は富山一と水橋のライバル同士が雌雄を決する。長野決勝は上田西と松本国際、三重決勝は四日市工と海星、高知決勝は高知西と明徳義塾の顔合わせだ。兵庫予選の準決勝で鎬を削った神戸弘陵と滝川二の宿敵対決は2-1で前者に軍配が上がった。こちらの決勝の相手は三田学園に決まっている。

 長崎決勝は国見を1-0で撃破した創成館が長崎総科大附との頂上決戦に挑む。宮崎予選では県4連覇を狙った日章学園がPK戦で宮崎日大の後塵を拝した。延岡学園を7-1で一蹴した鵬翔が4年ぶりの本大会行きに王手をかけている。

 静岡予選の準々決勝では強豪校たちが熱いバトルを繰り広げた。昨年選手権Vの静岡学園は浜名の挑戦を1-0で退け、浜松開誠館と清水桜が丘の注目ゲームは前者が1-0で勝利。東海大翔洋、藤枝明誠とともにベスト4に名乗りを上げた。静岡学園は藤枝明誠の関門突破に臨む。

 栃木予選の準々決勝では矢板中央が順当に4強進出を決めたのに対して、佐野日大が宇都宮短大附に1-2の惜敗を喫して敗退を余儀なくされた。鹿児島では3回戦の8試合が消化され、鹿児島城西、神村学園、鹿児島実といった伝統校が8強進出を果たしている。

 11月3日時点で本大会出場を決めているのは6校。一方で、佐野日大(栃木)、前橋育英、桐生一(ともに群馬)、尚志(福島)、秋田商(秋田)、帝京(東京)、興国(大阪)、野洲(滋賀)、日章学園(宮崎)といった強豪校が地区予選で涙を呑んでいる。

 今週末の11月7、8日両日は20の県で予選決勝が開催される。地区予選は11月15日にピークを迎え、16日にはオンラインでの組み合わせ抽選会を開催。21日の熊本決勝、28日の神奈川決勝を経て全代表校が出揃う。

 今年度の本大会は、例年駒沢会場で行なわれていた開会式と開幕戦は実施せず、大みそかに1回戦が一斉スタート。全国48の代表校が首都圏8会場に散らばって戦うレギュレーションは変更なしで、決勝は1月11日に埼玉スタジアムで行なわれる。注目の第16代応援マネージャーには、女優でフィギュアスケーターの本田望結さんが選出された。

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