【浦和】「記録のために試合をしてない」W記録達成に王手も興梠慎三は“for the team”を強調!チームの課題にも言及

2020年11月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

J1新記録の9年連続二桁&歴代3位ゴン中山まであと1点

鮮やかな先制点を奪った興梠。写真:滝川敏之

[J1リーグ31節]広島1-1浦和/11月3日(火)/エディオンスタジアム広島

 浦和レッズはアウェーでサンフレッチェ広島と対戦。1-1のドローに終わった。

 試合の入りは最高だった。開始わずか3分、マルティノスが左足でペナルティエリア内にクロスを送ると、中で反応したのは興梠慎三。「狙い通り」と試合後に明かした絶妙なトラップから右足を振り抜くと、力強いシュートはGK林卓人の股間を抜けゴールに吸い込まれた。

 興梠はこれで今季9点目、J1新記録の9年連続二桁ゴール、J1通算歴代3位の中山雅史(157点)まであと1点に迫った。

 しかし、その後はマルティノスがGKと1対1の場面などを迎えながらも追加点を奪えない。すると76分、レアンドロ・ペレイラに一瞬の隙をつかれ、強烈なシュートを被弾。

 勝点3までもう少しのところで同点ゴールを許してしまい、結局試合は勝点1を分け合う形となった。
 
 激闘を終え、会見に現われたエースは「最初の得点が開始早々だったので、なかなか難しい試合になるとは思っていた」と明かしたうえで、「後半マルちゃんのチャンスが決まっていれば、もうちょい楽な試合になったのかな。2点目を取るチャンスがありながら取れないのが今のチームの課題」と反省。悔しそうに試合を振り返った。

 そして個人の記録については「記録を変えるために試合をしているわけじゃない。チームが勝つために戦っているので、そこはあまり個人的には気にしていない」とあくまで"for the team"を強調した。

 次戦は少し間が空き、14日にアウェーで横浜F・マリノスと対戦。衰え知らずの34歳のストライカーには、チームのために奪うJ1通算157点目を期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】開始3分!興梠の絶妙トラップからのJ1通算156点目はこちら!

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