【U-19代表】練習試合での各選手の起用ポジションは? そして大きな存在感を放ったのは…

2020年10月29日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

3本目の終盤には3バックも披露

練習試合(30分×3本)の各セットのスタート布陣。カッコ内は途中から出場した選手だ。

 10月25日から行なわれていたU-19日本代表候補のトレーニングキャンプが28日に終了。最終日にはJ2水戸と練習試合(30分×3本)を実施し、本田風智(鳥栖)、西川潤(C大阪)、大森真吾(順天堂大)の得点で3-2と勝利した。

 基本布陣を4-4-2とし、松岡大起(鳥栖)や藤田譲瑠チマ(東京V)らクラブで出番の多い選手は、短めの出場にとどまった。

 本田の得点により1-0で終えた1本目で、素晴らしいパフォーマンスを披露したのはボランチの松岡だ。これまでJ1で45試合に出場している実績は伊達じゃなく、最終ラインに落ちてビルドアップに加われば、果敢な攻撃参加からミドルシュート。キャプテンマークも託され、攻守にわたって奮闘した。

 先制されたものの、途中出場の西川の得点で2-1と勝ち越した2本目。ゴールネットを揺らした西川はもちろん、松岡から腕章を引き継いだ藤田の存在感が大きかった。ピッチのいたるところに顔を出してボールを散らせば、ピンチの芽を摘む守備も強度が高い。グラウンドに響きわたる指示も的確だった。
 
 3本目に輝いたのは2トップの一角で出場していた大森だ。加藤聖(長崎)からのロングフィードに抜け出すと、冷静にGKをかわして得点。身体を張って起点になる姿勢も好印象だった。ちなみに3本目でキャプテンだったのは、その大森だった。

 そしてアシストした加藤も影山雅永監督から「ナイス~」「グッド!」などと何度も褒められていた。得意の左足から繰り出す長短のパスで評価を高めただろう。

 なお、残り約10分で三原秀真(愛媛)から小田裕太郎(神戸)への選手交代が行なわれ、3-4-2-1で戦った。今後のオプションとなっていくか注目だ。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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