「部外者はクボのことしか考えていない」久保建英の起用法を巡る“圧力”にエメリ監督が苛立ち!「平等に扱わないと…」

2020年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「タケには満足している」と強調し…

久保関する質問にエメリ監督(右)もうんざり? (C)Getty Images, Rafa HUERTA

 現地時間10月22日に開催されたヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第1節(I組)、シワススポルとのホームゲームで、ビジャレアルの久保建英は、移籍後初のスタメン出場。1ゴール・2アシストの大暴れで、5-3の勝利の原動力となった。

 国内リーグでは、開幕から6戦連続で途中出場だった19歳は、13分にサミュエル・チュクウェゼのシュートをGKが弾いたところを冷静に流し込み、移籍後初ゴール奪取。さらに20分に絶妙のパスでFWカルロス・バッカの得点をアシストすれば、57分にも正確なCKでCBファン・フォイのヘッド弾をお膳立て。5点中3点に絡んでみせた。

 注目されるのは、本日開催(日本時間26日0時キックオフ)されるラ・リーガ第7節のカディス戦で、先発の機会が巡ってくるかだ。前節のバレンシア戦でイエローカードを2枚受けてキャリア初の退場となった久保だが、2枚目が取り消されたため、この試合にも出場できる。

 これまで、その起用法を巡って批判を浴びてきたウナイ・エメリ監督は前日会見で、日本の至宝のスタメン入りについて、「我々は常に、最高のプレーができるよう、敵の対策にも注意を払って準備をしている」と強調。「タケには満足している。彼は成長過程にある。プレーするなら、チームを助けてくれることを願っている」と続けた。スペイン紙『AS』が伝えている。

 ただ、とりわけ保有元であるマドリー寄りのメディアから起用法に関して非難され、会見のたびに久保に扱いについて問われる状況に、若干うんざりしているようだ。

「我々はすべての選手を平等に扱っている。それぞれに独自の特殊性があり、(久保は)1年間のレンタルで来ている。そして彼には、メディア受けする側面がある」

【動画】得意の左足で正確なショット!久保建英の今シーズン初ゴールはこちら(14秒~)
 スペイン人指揮官は、「彼とよく話しをするし、成熟した青年だ。いま、彼はすべてを望んでいるが、まだ成長の過程にあり、我々がすべての選手のために最善を尽くしていることを彼は理解している」と言及。自身への"圧力"についても、苦言を呈している。 

「部外者は彼のことだけを考えているが、我々は皆のことを考えているんだ。この成長プロセスは適切であり、高いレベルで実行できると考えている」

 圧巻のパフォーマンスを見せたELから中2日。はたして、久保にリーガでの今シーズン初スタメンのチャンスは巡ってくるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】スペインメディアが絶賛! 久保建英の絶妙ヒールパスはこちら

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