「日本人が魂をもたらした」今季初先発で決勝弾をアシストした中島翔哉を地元メディアが大絶賛!「一時は追放も…」

2020年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

殊勲の決勝点を軽々とアシスト

ポルトで苦しい日々を送ってきた中島だが、ここにきて信頼を掴みつつある。 (C)Mutsu FOTOGRAFIA

 悩める日本代表MFに、ようやく先発のチャンスが巡ってきた。

 現地時間10月24日に行なわれたポルトガルリーグ第5節で、本拠地ドラゴンにジウ・ヴィセンテを迎えたポルトは、1-0で辛勝した。

 虎の子の1点を守りきったホームチームの決勝弾を演出したのは、この試合で今シーズン初先発を飾った中島翔哉だった。

 3-4-1-2のトップ下で起用された10番は、立ち上がりこそ試合勘の鈍りからややミスが目立ったものの、次第に周囲との連携を合わせていく。そして41分に最大の見せ場を作る。左サイドから敵エリア内に鋭いドリブルで切れ込み、左足でクロスを供給。これをエバニウソンが右足でねじ込んだ。

 79分に守備固めで投入されたマラング・サールと交代するまで、献身的に振る舞い続けた中島。ポルトのセルジオ・コンセイソン監督は、先発で抜擢した理由について次のように説明している。

「我々は難しいプレーを強いられ、良い試合が出来なかったのは確かだ。ただ、ナカジマやファビオ・ヴィエイラらクリエイティブな選手を起用し、サイドにウィウソン・マナファとヘスス・コロナを置き、前線を2トップにすることでダイナミズムをもたらしたかった」
 
 指揮官は、「ダイナミズムがあったが、危険を生み出す前線にあまり人がいなかった」と不満げなコメントを残したが、アシストという目に見える結果を残した中島を地元メディアは讃えている。

 ポルトガル日刊紙『A BOLA』が、「ナカジマはエバニウソンのゴールをより簡単なものにした」と賛辞を送れば、ポルトガルの衛星テレビ『ZAP』は「ショウヤとエバニウソンのディオが雨のドラゴンで輝く」と銘打ったマッチレポートで、こう綴った。

「この日本人は唯一のゴールをより確実かつ簡単にした。前半は特に最高で、29回のパスのうちミスは2回だけ。守りでも6回のブロックと2回のインターセプトをして献身的に働き続け、チームに魂をもたらした。新型コロナウイルスの問題で一時はチームを追放されかけたが、ナカジマは練習に戻ってから少しずつコンセイソンの信頼を取り戻しつつあるようだ」

 決勝点を決めたエバニウソン以上とも言える評価を得た中島。現地時間10月27日に行なわれるオリンピアコスとのチャンピオンズ・リーグのグループステージ第2節でも、出場機会は巡ってくるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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