【名古屋】疲れを感じさせないプレーで決勝弾!全試合出場中の“鉄人”稲垣祥は「それが僕の仕事です」

2020年10月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官も「ある意味一方的な試合を披露できた」と称賛

6節・大分戦での途中交代以外フル出場している稲垣。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ24節]名古屋1-0仙台/10月24日(土)/パロ瑞穂

 平日開催を挟む過密日程と怪我人の増加に悩まされた5位の名古屋は、前々節の川崎戦、前節の横浜戦と"神奈川遠征"で今季初の連敗を喫してホームに戻ってきた。

 連戦の疲れも考慮して、ハーフコートでの戦いを実行。スローペースのなか、パスミスや相手GKの好守もあってなかなか得点の奪えない時間も続いたが、65分に稲垣祥のシュートが相手選手に当たり、GKの頭上を越えてゴールに決まり1点を先制。終始危なげない守備を披露した名古屋は仙台をシュート1本に抑え込み、1-0ながら完勝と言える内容で勝ち切った。

 今季3点目となるゴールを決めた稲垣は、試合後のインタビューで「チーム全体で運んで、最後に良い形で一人かわせたので思い切って振り抜いたらいいコースに行きました。ゴールはうれしいですが、それがチームの結果に繋がったというのが一番うれしいです」と喜びを語った。

 さらに、「みんなが連戦の最後ということでコンディション的には万全ではないところもあったと思います。それでもみんなが持てる力を出し切った結果。そういうところが自分たちの方に良い形でゲームが転がったのかな」と語るように、運を味方につけた部分はあったかもしれないが、疲れも見え始める時間帯に誰よりも走り、ゴール前に詰めていた稲垣の"出し切った"プレーの結果だったのも間違いない。
 
 リーグ戦25試合を終えた名古屋は、GKランゲラック、CBの丸山祐市、中谷進之介は25試合全てでフル出場。稲垣とマテウスも全試合に出場中だ。その替えのきかない選手たちが中2日のハードスケジュールにおいても、しっかりと結果を残した。

 マッシモ・フィッカデンティ監督も「彼らはどう見ても絶対に疲れというものが残った状態でプレーしていたのですが、それを感じさせないような、ある意味一方的な試合を披露できた。こういう選手たちを指導できるというのが監督として一番幸せな瞬間だと思います」と試合後に絶賛した。

 ボランチという攻守にハードワークが求められるポジションで全試合出場を続ける稲垣は、フラッシュインタビューで全く疲れを感じさせない鉄人ぶりを聞かれると「それが僕の仕事です」と笑顔で答えた。

 次節、名古屋は久しぶりの中6日で鹿島アントラーズのホームに乗り込む。リフレッシュした"鉄人"はどんなプレーを見せてくれるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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