【FC東京】痛恨の0-4。長谷川監督は「勝てる要素がまったくなかった」

2020年10月24日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「しっぺ返しがくる」と指揮官は警戒していた

「負けるべくして負けた」と試合後にコメントした長谷川監督。写真:徳原隆元

 決めるべきところで決めなければ痛い目に遭う。FC東京が横浜に0-4と惨敗したホームゲームは、そんな試合だった。26分の三田、前半終了間際の安部、51分の永井が迎えたチャンスはいずれも正真正銘の決定機。これをひとつでもモノにしていれば、0-4というスコアにはおそらくなっていなかっただろう。

 永井の決定機逸の3分後に先制され、立て直す間もなくその2分後に2点目を奪われる。J・サントスの2ゴールで0-2とされながら、加えて63分にA・シルバが相手に肘打ちする形でレッドカード。数的不利にもなり、万事休すだった。

 試合後、FC東京の長谷川監督は試合を振り返って「負けるべくして負けたと思っています」とコメント。続けて以下のように述べていた。

「決めるべきところで決められなかった。あと、(A・シルバが)少し苛立って、肘打ちのような行為をしてしまった。勝てる要素がまったくなかったと思っています」
 
 前半を0-0で終えた段階で長谷川監督はかなり警戒していた。

「決め切れない展開は往々にして、まさしくという結果になってしまった。残念でならない。ハーフタイムにもそういう話をして、『しっぺ返しがくると、マリノスは前線に力のあるタレントがいるので一瞬のスキを突かれるぞ』と引き締めて後半に入りましたが、最初のビッグチャンスを決め切れなかった」

 先制されてガタっとくるような試合で長谷川監督が必要と感じたのは、「苦しいときに声を出せる選手」だ。

「東が復帰してくれば、またチームを鼓舞する存在になってくれるかもしれない。ただ、現状ではチームがしゅんとなった時に鼓舞するタイプがいないかなと思います」

 今季のリーグ戦で初の連敗。横浜戦での痛恨の0-4で、ひとつの正念場を迎えたFC東京を長谷川監督は次戦の柏戦までに立て直せるか。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
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