「バレンシアに居続ける理由はない!」イ・ガンインの“冬移籍”を韓国メディアも有力視!「若手いじめも原因か」

2020年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自身を育ててくれたという恩義はあるだろうが…」

好調な滑り出しも一転、ふたたび安閑とできない日々が続くイ・ガンイン。ついに冬の移籍を決意か。(C)Getty Images

 やはりバレンシアと袂を分かつのか。韓国代表MFイ・ガンインの周辺がそうとうに騒がしくなってきた。

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 19歳の至宝が窮地に立たされている。今季のラ・リーガ開幕戦(レバンテ戦)で2アシストをマークして4-2快勝に貢献したのもつかの間、続く第2節のセルタ戦ではハーフタイムに無慈悲な交代を命じられてしまう。前半終了間際にFKのキッカーの座を巡って主将のガヤと激しい口論になったことを受け、ハビ・グラシア監督がその行動を問題視した結果だった。

 以降のスタメン出場は一度きりで、直近の第6節のビジャレアル戦ではついにベンチからお呼びがかからず、出番さえ巡ってこなかった。昨シーズンもプレータイムの激減で辛酸を舐めたイ・ガンイン。一時は夏の退団を決意したが、新政権移行後に出場機会を保証するとの口約束もあって、残留に傾いた経緯がある。バレンシア側は2022年6月までの現行契約を延長したい意向を持つが、イ・ガンイン側はここにきてふたたび態度を硬化しており、交渉の先行きはまるで読めなくなってしまった。

 そして10月21日、バレンシアの地元メディア『Super Deporte』が報じたのが、イ・ガンインの冬移籍の可能性だ。2022年6月までの契約を考えれば、高値で売却できるリミットはそのタイミングだと、クラブが腹をくくったというのだ。

 この報道を受けて、韓国の全国スポーツ紙『スポーツソウル』も反応。「イ・ガンインからすれば、出場時間も少ない上にチーム内の空気も悪いバレンシアに居続ける理由はない。ユース時代から自身を育ててくれたという恩義はあるだろうが、プロ選手として出場時間を確保するためにはクラブから離れざるをえない状況だ」と論じた。

 さらに、夏にマンチェスター・シティに移籍したフェラン・トーレスの暴露話もあらためて紹介。バレンシアにはベテラン選手による若手への"いじめ"が顕在化し、ガヤとのトラブルにも触れながら、「ハーフタイムに交代させられるなど同僚との関係も良好には見えない。このままのチーム状況が続けば、イ・ガンインが契約延長に合意する可能性は低い」との見通しを示した。

 最後に同紙は、夏にリーグアンやブンデスリーガの複数クラブから正式オファーがあった事実を踏まえ、「新しい所属先探しはそれほど難しくないはずだ」と断じるのだ。

 はたしてイ・ガンインを巡る騒動はいかなる結末を迎えるのか。10歳の頃から籍を置くクラブとついに決別するのか。

 一部報道では、グラシア監督が辞任を申し出たとの情報もある。約束したはずの補強を反故にしたのがその理由で、クラブ首脳部への不信感を募らせているという。そうやらまだまだ事態は、二転三転しそうな気配だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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