「長い困難は終わった」中島翔哉の7か月ぶりのベンチ入りに地元紙は歓喜! ポルト指揮官も“再起”を期待!?

2020年10月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

コロナ禍で苦しんだ中島

ポルトで長らくチームに絡めていなかった中島。だが、ポルトの10番はようやくベンチへ戻ってきた。 (C)Mutsu FOTOGRAFIA

 現地時間10月17日に開催されたポルトガル・リーグ第4節で、王者のポルトはスポルティングと対戦。87分に追いつかれて2-2と引き分けた。

 この一戦で出場が注目されたのが、ポルトに所属する中島翔哉だ。今年3月に行なわれたリオ・アベ戦(昨季第24節)以来、約7か月ぶりのベンチ入りを果たしたのである。

 激しい攻防が続いた一戦では、日本代表MFに最後まで出番は回ってこなかった。しかし、5月中旬にコロナ禍での練習参加拒否が話題となり、セルジオ・コンセイソン監督からも「規律のためにあればこそ、人は恩恵を得られる」と指摘されるなど、長くチームの蚊帳の外に置かれていた中島にとっては今回のベンチ入りは信頼回復への第一歩となるかもしれない。

 地元メディアでは、ようやくベンチへ帰ってきた10番への期待が高まりを見せている。地元紙『O JOGO』は、「ショウヤ・ナカジマの苦しい時は終わった」と綴っている。

「ナカジマは7か月ぶりにコンセイソン監督から呼び出され、スポルティングとのクラシコでベンチ入りを果たした。"ナカ"がこの機会を最後に得たのは、まだ新型コロナの拡大もなかったリオ・アベ戦以来だ。これによって彼の長い困難は終わりを迎えるだろう」
 
 これまで中島を外してきたコンセイソン監督も、暗に期待を込めるコメントを残している。スポルティング戦後のフラッシュインタビューで「我々にはチャンピオンの意識を持った選手がいる」と語った。

「我々はこの夏の移籍市場で重要な選手を失ったが、いまだに優れた選手とコーチたちがいる。だからこそ、誰もが献身しなければならない。私はポルトのアイデンティティーとプレースタイルを理解している選手をベンチに入れている。そうじゃなければ、申し訳ないが、我々のグループには入れないんだ」

 来る10月21日(現地時間)には、強敵マンチェスター・シティとのチャンピオンズ・リーグ開幕戦を控えているポルト。イングランドの雄との大一番で中島に出場機会は巡ってくるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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