「側頭部を削った無謀な日本人」久保建英の退場劇にスペイン全国紙が辛辣評価「過度のモチベーションが…」

2020年10月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本人がピッチで最も激しい26分を過ごした」

プロキャリア初の退場となり主審に抗議する久保。(C) Rafa HUERTA

 ほろ苦いダービーとなってしまった。

 現地時間10月18日に開催されたラ・リーガ第6節で、久保建英が所属するビジャレアルは、宿敵バレンシアとホーム対戦。2-1でバレンシア州ダービーに勝利した。

 ここまでの5試合と比べて最も早い63分に投入された久保は、69分に機転をきかしたヒールパスで、ダニエル・パレホの決勝点となるゴラッソをお膳立て。公式記録でアシストはつかなかったものの、結果を残した。

 だが、1点をリードしたことで、守備の意識が高くなり過ぎたのか、72分に振り上げた足が敵DFホセ・ルイス・ガヤの側頭部に当たり、イエローカードを受ける。さらに、後半アディショナルタイムにも五分五分のボールを奪おうと試みたスライディングがカルロス・ソレールの足に当たり、2枚目の警告。プロキャリア初の退場処分となってしまった。

 ただ、いずれも故意ではなかったのは明らかで、現在のところ久保に対してバッシングは聞こえてこない。そのなかで、比較的厳しかったのはスペイン全国紙の『Marca』だ。

 マッチレポートの中で、2枚目のイエローカードについては、「デル・セロ・グランデ主審によって避けられたかもしれない」としたものの、ガヤが出血する事態となった1枚目については、「意図的ではなかったが、ガヤの側頭部を削った。非常に無謀な日本人」と辛辣だった。

【動画】久保建英が絶妙のパス&まさかの退場!バレンシア戦のハイライトはこちら
 また、同紙は「久保は63分に出場して、アシストをして、結局退場となった」という見出しの記事を掲載。「真実は、日本人がピッチで最も激しい26分を過ごしたということだ」と綴り、こう続けている。

「63分に出場して、ゴールをお膳立てしたが、過過度のモチベーションにより、2枚のイエローカードを受けることになった」

 ただ、ウナイ・エメリ監督は、守備を厳しく要求しているからこそ、警告を受けることになったと擁護しており、この退場劇で評価を落すようなことはないだろう。

 次週は出場停止となるため、チャンスをもらえる可能性が高い22日のヨーロッパリーグ初戦(シワススポル戦)での奮起に期待したいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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