鈴木武蔵が“大迫越え”宣言!「今は勝てなくても、いずれ自分が一番というのを証明してやる」

2020年10月14日 サッカーダイジェスト編集部

「自分を前面に出していかないと絶対に消えるなと」

コートジボワール戦で先発出場した鈴木。攻撃の起点として奮闘した。写真:龍フェルケル

[国際親善試合]日本 1-0 コートジボワール/10月13日/スタディオン・ハルヘンワールト(オランダ/ユトレヒト)

 日本代表は10月13日、オランダのユトレヒトでコートジボワール代表と対戦し、1-0で勝利を収めた。

 4日前に行なわれたカメルーン戦後にCFの1番手である大迫勇也がチーム事情で離脱するなか、その代役として起用されたのが鈴木武蔵だった。

 鈴木は前半から相手と激しく身体をぶつけながらポストワークに奔走。2分に久保建英のシュートをお膳立てしたクロスをはじめ、攻撃の起点となって度々チャンスを演出した。

 今年の8月に札幌からベルギーのベールスホットに完全移籍し、少なからず心身ともに成長したことを証明する試合となったのは間違いない。

「常に動き出しを意識して、相手にとって脅威になる場所に走ろうと意識していた。本当に何度か"ここに来れば"というシーンもあったし、ゴールできなかったのは残念ですけど、フィーリング自体はいいので、続けてやっていきたいなと思います」
 
 ポジティブな自己評価からも分かるように、この日の鈴木は以前よりも自信を増している様子だった。それは以下のコメントからも読み取れる。

「今までは代表に来て、下手(したて)に出ていた。でも海外でひとりでやっていくなかで、チームのなかでもなかなか認めてもらえない時期もありましたし、自分を前面に出していかないと絶対に消えるなと思っていて。今回呼ばれた時は、1日1日の代表の練習でもアピールしていきたい、試合になったらゴールだけを求めてやっていきたいと思った。そこは海外に来てよりハングリーになれた。今は大迫(勇也)選手には勝てなくても、いずれ自分が一番というのを証明してやるというのは、今回代表に来て、すごくありますね」

 もっとも求められたゴールという結果は生み出せなかったが、コートジボワール戦での収穫は小さくない。

「クロスのところで、前半は相手が結構油断していて、(僕が)走り勝って、"ここで合えば"というシーンはあった。そこが合って来れば、おのずと得点は取れると思っています」

 またマンチェスター・ユナイテッドのエリック・バイリーとマッチアップして、改めてトップ選手のレベルも肌で感じた。

「予測というか相手のディフェンスの感覚は長けていた。本当何10㌢の世界ですけど、そこは極めていかないと。なかなかトップ・トップの選手と対戦するとなったら、そこが一番大事になってくると思うので、そこは今日また、ああいった選手とやれて感じられた。チームに帰ってさらに得点が取れるように練習していきたいと思います」

 いつか大迫を越えるために、ベルギーでのチャレンジを始めたストライカーは、さらなる成長を期す。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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