「弟の方が上手かった」「羨ましいのは…」インザーギ兄弟が互いの現役時代を評価!2人が選んだ理想のイレブンは?

2020年10月12日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

2人が憧れていたストライカーとは?

開幕前のテストマッチで顔を合わせた兄フィリッポ(右)と弟シモーネ(左)のインザーギ兄弟。現役時代はともにストライカーとして活躍した。(C) Getty Images

 兄弟そろってプロサッカー選手となり、ともに欧州の高いレベルでプレーして、引退後も指導者として対戦するケースは多くないだろう。今シーズン、セリエAの舞台でそれを実現するのがインザーギ兄弟だ。兄フィリッポがベネベント、弟シモーネがラツィオで指揮官を務めている。

 インザーギ兄弟が現役時代にストライカーとして名をはせたことは周知のとおりだ。フィリッポは2006年ドイツ・ワールドカップの優勝メンバーでもある。

 両親が誇る兄弟は、お互いをリスペクトしながら育ったようだ。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、インザーギ兄弟は10月10日のイベントでお互いに賛辞を寄せている。

 フィリッポは「シモーネは私より上手かった。でも、肉体面で不運だったんだ」と、才能でより優れていたのは弟だと話した。

「チャンピオンズ・リーグ(CL)で1試合4ゴールを記録した。わたしにはできなかったことだよ。腰の問題がなかったら、彼はわたしよりも上手くやっていたはずさ。技術的な才能はわたしより優れていたのだからね」

 一方で、弟シモーネは「わたしは非常に幸運だった。いつも兄がわたしのそばにいてくれたからだ」と、フィリッポに感謝している。

「当時からビデオアシスタントレフェリーがあっても、兄はゴールを量産していただろう。彼は人生の勝者だ。あらゆる記録をつくった。CL決勝で2ゴールだよ。そして同じ年のインターコンティネンタル(クラブW杯)でも2得点だ。わたしがまったく羨むことのなかった唯一のフォワードさ。CL決勝でのゴールだけは羨ましいけどね」

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 イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、仲睦まじい兄弟は、憧れていたのも同じ選手だった。それはかつてミランで活躍した元オランダ代表のマルコ・ファン・バステンだ。

 そして、自分たちを含めた理想のイレブンを問われると、インザーギ兄弟は4-3-1-2のフォーメーションを選んだ。元チームメイトたちとシモーネの教え子(ルーカス・レイバ)の名前が並んでいる。

【GK】
ジャンルイジ・ブッフォン

【DF】
ヤープ・スタム
アレッサンドロ・ネスタ
パオロ・マルディーニ
セルジーニョ

【MF】
パベル・ネドベド
ルーカス・レイバ
ガットゥーゾ
カカ

【FW】
フィリッポ・インザーギ
シモーネ・インザーギ

このメンバーで兄弟そろってピッチに立っていたら、どれだけのゴールをあげていただろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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