森保ジャパンの2020年初戦はスコアレスドロー。カメルーンに主導権を握られ、最後まで1点が遠く…

2020年10月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

パスの精度を欠いて1点が遠く…

森保ジャパンはカメルーンとの体格差を埋められず、なかなか自分たちの時間を作れなかった。写真:龍フェルケル

 日本代表は10月9日に、オランダ・ユトレヒトにてカメルーン代表との国際親善試合を実施。試合は最後まで1点が遠く、スコアレスドローで決着となった。

 昨年末に行なわれたE-1 サッカー選手権以来、約1年ぶりの実戦に臨む森保ジャパン。FIFAランク28位の日本の相手は、53位のカメルーン。前回対戦した2010年南アフリカワールドカップ・グループリーグでは、日本が1-0で勝利している。

 試合の立ち上がりはカメルーンがボールを保持。しかし、日本も前線から激しくプレッシャーをかけ、4分には南野拓実が相手DFにプレスをかけたことでGKへのバックパスがずれ、あわやオウンゴールかという場面も。

 なかなかボールが収まらない展開が続いたが、徐々にリズムを取り戻すと、パスが回り出す。19分には、中山雄太のボール奪取から南野がペナルティエリア手前から左足を振り抜くも、シュートはGKの正面へ。さらに22分にも、右サイドでワンツーで抜け出した酒井宏樹がゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、またしても南野がゴール前で収めシュートを放つ。しかしこれもゴール右に外れる。

 その後は、左右にうまく展開しながらビルドアップしてくるカメルーンから、なかなかボールを奪うことができず攻め込まれる。それでもキャプテンの吉田麻也と冨安健洋のCBコンビが身体を張ってシュートを打たせず。無失点に抑え、0-0で前半を折り返す。
 

 後半、森保一監督がさっそく動く。安西幸輝に代えて伊東純也を投入。最終ラインを冨安、吉田、酒井の3バックに変え、システムを3-4-2-1に変更。攻撃に枚数をかけ、先制ゴールを狙う。

 すると開始直後の49分、相手DFのパスミスを見逃さなかった伊東が奪い、右サイドをスピードを生かして突破。ふわりとしたクロスを上げるとゴール前で大迫が打点の高いヘッドで合わせたが、惜しくも枠を外れる。

 しかし、カメルーンが主導権を握る状況は変わらず。ボールを奪っても周りのサポートが遅く、すぐにボールを取られてしまう。また1トップで構える大迫への縦パスも精度を欠いて収まらない。

 65分には堂安律に代えて久保建英、71分には南野に代えて鎌田大地を投入し2シャドーを入れ替える。久保が右サイドの伊東との連携を見せるも、それ以外ではミスが多く、相手ゴールに迫る時間を作れない。

 75分には伊東の突破からのグラウンダーのクロスも、味方とは合わず。36分の原口元気の右足のシュートもGKの正面。ボールを持つ時間こそ作るが、最後の局面での丁寧さを欠き、結局最後まで1点が遠く、欧州遠征初戦は良いところのないままスコアレスで決着となった。

 次戦、森保ジャパンは中3日で13日に、FIFAランク61位のコートジボワールと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【代表PHOTO】日本0-0カメルーン|約1年ぶりの日本代表戦!互いにシュートを打ち合うも、難敵・カメルーンとスコアレスで前半を折り返す!

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